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 ●富岡 処分場めぐり説明会

 富岡町の既存施設を、1キロあたりの放射性物質が10万ベクレル以下のがれきなどを埋める管理型最終処分場として活用する計画について、政府は8日、県内2カ所で住民への説明会を初めて開いた。放射線量が比較的低い町の玄関口に施設が位置することから、計画受け入れは帰還の妨げになるといった批判が住民から相次いだ。

 環境省によると埋め立てが計画されているのは、富岡町と楢葉町の境界にある民間の産業廃棄物処分場「フクシマエコテック」。10万ベクレル以下の指定廃棄物は既存の施設で処理できることから、双葉郡にあり廃棄物の搬入がしやすいエコテックを選んだという。

 双葉郡の生活ごみの他、旧警戒区域のがれきや汚泥65万立方メートルを埋める。

 郡山市のビッグパレットふくしまで開かれた説明会には約190人が参加した。農業坂本勝利さん(76)は「計画が通ったら、たとえ除染が終わっても若い人は帰ってこない。富岡の未来はない」と発言。「本格除染も農業も始まった町の入り口になぜ廃棄物を持ってくるのか、理解できない」と述べると、会場から拍手が起こった。

 約70人が参加したいわき市内での説明会に出席した自営業の荒川四郎さん(63)は終了後、「政府側は、すでに決まっていることをただ言いにきただけ、という感じだ。我々の意見も聞きいれられないのでは」と冷ややかだった。

 説明会は今後、14日に東京都中野区とさいたま市で、15日に郡山市といわき市で開かれる。(高橋尚之)