LINE、米セールスフォースと提携へ ユーザー属性別に広告配信
2014.06.10 9:30LINEが米セールスフォース・ドットコムと提携する。日経新聞が10日、報じた。
※追記:11時ごろ、LINEとセールスフォース・ドットコムの両社から提携に関する公式発表あり。記事を一部修正した。
日経新聞によれば、LINEの公式アカウントとセールスフォースのクラウド型顧客管理システム(CRM)「Salesforce ExactTarget Marketing Cloud」を連携できるようにするとのこと。セールスフォースがクラウド上で顧客情報を管理し、公式アカウント登録ユーザーの電話番号情報と自社保有の顧客情報を連結させ、LINE上で居住地や年代、性別などのユーザー属性別に広告を配信できるようにするシステムを発売する。
属性別の広告配信だけでなく、企業が保有する購入履歴を利用することで商品の購入を促すこともできるという。
LINEは今年2月、公式アカウントを開設している企業向けに公式アカウントの各種APIを提供するサービス「LINE ビジネスコネクト」を開始することを発表している。もっとも、このビジネスコネクトはAPI提供に留まるため、企業側でシステムを構築する必要があった。当初はテレビキー局と連携しケーススタディを積み重ね、段階的に導入企業を拡大していく予定としていた。
今回の提携によって、LINE ビジネスコネクトにセールスフォース・ドットコムのCRMを連携させることができるようになり、LINE ビジネスコネクトの開発負担の軽減と導入の促進が図られることになると、両社は説明している。まずは日本から対応する。
セールスフォースは、クラウド上で顧客管理システムなどを提供する企業。LINEは同社と提携することで、プライベートなメッセンジャーサービスを企業がより効果的に活用できるようにする。