細見るい
2014年6月9日10時57分
財務省が9日発表した4月の国際収支(速報)によると、外国人旅行者が日本で使ったお金から、日本人旅行者が海外で使ったお金を差し引いた「旅行収支」が約44年ぶりに黒字になった。日本を訪れる外国人旅行者の急増を反映した。
旅行収支が黒字になるのは、大阪万博が開かれた1970年7月以来だ。近年は中国や東南アジアからの旅行者へのビザの発給要件を緩め、アジアからの観光客が増えている。円安傾向も追い風となり、昨年の訪日外国人数は初めて1千万人を突破した。
日本政府観光局のまとめでも、4月は訪日外国人旅行者が前年同期比33・4%増の123万人だったのに対し、出国した日本人は、ゴールデンウイーク前半の祝日が土日と離れていたこともあり、4・4%減の119万人にとどまった。訪日外国人の数が出国日本人を上回ったのは、70年9月以来だ。
4月の国際収支で、海外とのモノやサービスなどの取引や投資の状況を示す「経常収支」は1874億円の黒字だった。消費増税前の駆け込み需要の反動で輸入の増加にブレーキがかかり、3カ月連続で経常黒字となった。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は7804億円の赤字、日本企業の海外での稼ぎを示す「第1次所得収支」は1兆8331億円の黒字だった。(細見るい)
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