日本における女性国会議員の割合は世界に比べて極めて少ない。列国議会同盟の調査によると衆議院480人中女性は39人で8%、これは世界平均の22.2%を大きく下回り、189カ国中127位である。
産経ニュースによるとトップはアフリカのルワンダで下院定数80人中51人が女性で、40%以上占めている。先進国ではドイツが22位、米国が83位、中国が61位、韓国が91位だったという。(二院制の場合は下院の数で比較している、日本だと衆議院である。)
なぜ、日本の女性議員が増えないのか?その理由はたった1つである。クォータ制を導入してないからだ。
クォータ制とは女性の数を予め一定数以上、割り当てる制度である。たとえば衆議院議員選挙で、480人の議席のうち、30%以上は女性に割り当てることを予め法律や政党綱領などで義務付ける制度のことを言う。
なぜ、ルワンダが40%以上も女性議員がいるかというと2003年に議席の30%以上を女性とするクォータ制を導入したからである。日本経済新聞によると同じくアフリカのセネガルも2012年7月の総選挙でクォータ制を導入し、女性議員の占める割合は42.7%に達したという。
対して先進国が軒並み低いのは日本も米国も中国もクォータ制を導入していないからである。ドイツと韓国は導入に踏み切っており結果、改善傾向にある。特に韓国は日本より女性国会議員の割合が低かったのが2000年にクォータ制を導入し2004年の総選挙では、女性議員の割合が一気に増加し日本を追い抜いた。
国政レベルでクォータ制を導入している国は87カ国(男女共同参画白書平成23年度版)である。つまり世界の45%近くはクォータ制を導入していることになる。導入していない日本が女性議員の割合が世界的に低いままなのは当然の結果なのである。
東猴 史紘
元国会議員秘書
http://ameblo.jp/toukou-fm
記事
- 2014年06月08日 14:57
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