「いじめられた」小学生の3割が「相談せず」 県教委が12万人調査 [熊本県]
県教育委員会は2013年度、県内の公立小中学校(熊本市立を除く)と高校、特別支援学校の児童生徒計約12万人を対象に実施した「心のアンケート」の集計結果を明らかにした。「今の学年でいじめられたことがあるか」との問いに「ある」と答えた小学生は9476人で全体の16・7%(前年度比0・6ポイント増)。うち約3割の児童が「いじめられたことを誰にも話していない」と回答し、いじめを独りで抱え込んでいる実態が明らかになった。
県教委は「(誰にも話していない児童の数が)予測より多く、深刻な問題。相談しやすい先生や、各学校が設けている窓口で相談するよう呼び掛けたい」としている。
県教委によると、「今の学年でいじめられた」と回答した生徒の割合は、中学校5・4%(同0・2ポイント減)▽高校1・5%(同0・1ポイント減)▽特別支援学校2・3%(同2・9ポイント減)。中学・高校では、それぞれ4人に1人以上が誰にも相談していなかった。
「受けたいじめ」は、全ての学校で「冷やかし、からかい」が最も多かった。県教委は「冷やかしなどから、いじめはエスカレートすることがある。初期の段階で解決に向かうよう、取り組む必要がある」としている。
=2014/06/10付 西日本新聞朝刊=