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 関東が梅雨入りした5日から断続的に降り続いた雨で、坂戸市島田と東松山市宮鼻の間の越辺川(おっぺがわ)にかかる島田橋(長さ約77メートル・幅約3メートル)が流された。坂戸市の担当者は「老朽化が進んでいたのに加え、流木が当たったはずみで流されたのでは」と話している。

 市維持管理課によると、大雨が続いた6日午後3時25分、水面が橋から65センチにまで迫っていることを確認し、バリケードを設けて橋を通行止めにした。7日午前9時10分ごろ、荒川上流河川事務所越辺川出張所職員が橋が流されているのを発見したという。

 島田橋は木製の冠水橋(沈下橋)で増水時には水没する。老朽化や台風で橋が壊れるたび、国の補助を受けるなどして復旧し、木製の橋を維持してきた。今回流されたのは1994年に老朽化のため架け替えられたもので、2010年にはNHKの大河ドラマ「龍馬伝」の撮影が行われた。昨年10月の台風27号で橋を支える柱が破損し、車の通行を禁じ、歩行者だけが渡れる状態だったという。