多くの高校では2年に上がるタイミングで文系と理系に別れるが、文系を選ぶ理由は消極的なものが多い。数学が苦手だからとか、なんとなくみんな文系だからとか。まれに女子が多いからという積極的な理由もあるが、往々にして文系は流されて選んでいるように思う。
だが、将来のことを考えると理系を選んだほうがいい。文系に価値がないわけではなく、数学という言語を読むには訓練が必要だからだ。数式がそのまま技能になるわけではないが、プログラミングや回路設計など、特殊技能の基礎になる。
そこで、自分の子供が文系を選ぶ前に読ませたいのが『面白くて眠れなくなる数学』だ。「クレジットカードの会員番号の秘密」「マンホールはなぜ丸い?」「ミステリアス・ナンバー12」など、興味をそそる見出しが多い。内容は易しく、中学生なら読めるはずだ。
高校で人生を左右するわけではないが、一冊の本が人生を左右することもある。文系や芸術を積極的に選ぶなら反対しないが、数学に苦手意識があるなら手を差し伸べたい。なぜならガリレオやファインマンが言うように、世界は数学という言語で記述されているからだ。
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