ゲームイベントE3の開催を控えて、任天堂・ソニー・マイクロソフトの3社はそれぞれ発表イベントのウェブ中継を実施します。ソニーのプレイステーション E3 2014プレスカンファレンスは現地ロサンゼルスで6月9日18時、日本時間で翌10日の午前10時から。

ソニーはE3カンファレンスの一般ゲーマー向けストリーミングに以前から力を入れており、リンク先の公式サイトやUstream、PS4などから日本語で直接視聴できます。日本時間では平日の午前中とはいえ、多くの人が目を覚ましている時間帯です。

今年のプレイステーションE3カンファレンスといえば、ロンチが絶好調なプレイステーション4のゲームコンテンツが何より前面に出ることは間違いありません。PS4は新興勢力の拡大を許した先代の失地を回復するどころか、もしかしたら先々代PS2の一大帝国すら再征服、ことによると拡大できるかもと意気軒昂な状況。立ち上げ時期から本格的な普及へと移行させ、ブロックバスターといえばタテヨコPCマルチばかりのこの時代でも、コンソール市場一強を確立する布石を打てるかが問われることになります。

しかしもしかしたらそれ以上に注目なのは、ソニーが3月のGDC 2014で突如発表したVRヘッドセット Project Morpheus の詳細がどこまで出てくるか。モーフィアスは頭に被って視界を覆い、ゲーム世界に没入したかのような感覚を与えると謳ういわゆるヘッドマウントディスプレイ製品。

ゴーグル型のデバイスでゲーム世界に没入するアイデアは非常に古く、アーケードなどでは限定的に試みられてきました。ソニーでも別部門が作った映像鑑賞寄りの3Dヘッドマウントディスプレイと、ゲーム機を接続する使い方をアピールしていた時期がありました。

しかし近年は要素技術の成熟や新たな実装アイデアにより Oculus Rift を筆頭に多数のVRヘッドセット製品が現れ、ゲームデベロッパやパブリッシャーも新たなプラットフォームとして真面目に取り組む姿勢を明らかにしています。大手としては真っ先にVRに飛び込んだソニーが Morpheus でどんな世界を見せてくれるのか、まずはPC向けとしてリリース予定のOculus Rift とともに注目したいところです。

なおマイクロソフトはソニーより先に、日本時間で6月10日の午前1時からXbox E3 2014 メディアブリーフィングをストリーミング中継予定。任天堂は日本時間で11日水曜日の午前1時からNintendo Digital Eventをストリーミング中継予定です。