経営者や大学教授らでつくる日本創成会議の増田寛也座長(元総務相)は9日、日本記者クラブで人口減少問題について記者会見し、東京偏重の意識を転換する必要性を訴えた。人口の東京一極集中に歯止めをかけるために「地元に残るのは落第生との意識や、本社を東京に移す企業(の意識)を変えられるかどうかが、実は一番のポイントではないか」と指摘した。
人口減少を移民で補うことに関しては「(人手不足になる)アジアで出稼ぎのように移民を出せる国があるのか。選択肢としては取りづらい」と否定的な見方を示した。高齢社会の課題である介護について、元気な高齢者が支え手となることの有効性も強調した。
増田寛也、元総務相