2014年5月に視聴者から寄せられた意見
http://www.bpo.gr.jp/?p=7644
東京都不健全図書指定編
東京都が改正青少年育成条例に基づき、ある漫画本を不健全図書に指定し、当該漫画本が数日後から区分陳列の対象になる旨の報道があった。報道では、当該漫画本の表紙を映したり、内容を紹介していた。同報道を見て興味を持った小学生が、区分陳列される前に当該漫画本を購入し、他の子どもに見せていた。子どもも起きている時間帯のニュースで、不健全図書として指定されるような漫画本の詳細を報道する必要はない。報道するなら簡単な紹介だけでいいのではないか。
へぇ、耳の早い小学生もいるもんだ。実際にはその週のうちには回収されたんだけどね。
「美味しんぼ」編
マンガ本の福島の放射線被害についての報道だったが、「鼻血と放射線との関係性は全く存在しない」との結論に帰結するかのような内容であった。しかし果たして、十分に多角的な調査に基づいたものだったのだろうか。御用報道でないと自信をもっていえるのかどうか、問い質したい。
漫画本をめぐるタレントの発言ですが、「漫画は作品で、その作品を作っているのは作者なので、作者が何を言おうが問題ない」と言っているが、その作品において風評被害を受けた福島県についての配慮が著しく欠けている一方的な意見でしかない。撤回と謝罪を強く希望する。
漫画の描写に批判が出ていることを番組で取り上げた。全体として番組自体がこの漫画を応援しているかのような印象だった。低線量被ばくの影響や人々の不安な気持ちを考えるきっかけにしたい、との発言もあった。しかし、「この漫画は福島への風評被害、偏見を助長するものである」という多くの批判も出ている。漫画の内容を肯定するかのような放送は慎むべきだ。
"東京電力福島第一原発を訪れた主人公が鼻血を出す"などの描写が問題視された漫画について、各局ともワイドショー等で「このような漫画は良くない」等と批判をしていた。これにより件の漫画は休載に追い込まれてしまった。勇気をもって「福島の放射能汚染」に言及した作者の思いが踏みにじられたということだ。各放送局は、本当に福島が安全だと言い切れるのか、疑問に感じる。
「美味しんぼ」騒動だけど受け取る側によって否定なのか肯定なのかわけわからない。休載については話が終わった段階での事前の予定通りだというのに。
子供に影響がー編
かなり前から気になっているが、ここ数年は各局ともニュースで事件現場の血痕を平気で放送している。被害者とその家族の心情はまるで無視されている。無関係な人が見ても気分が悪くなるし、子どもの教育にもよくない。事件が起きた場所を伝えることが目的の映像に「血痕」の必要はない。昔はこのような映像はなかったと思う。改善されることを強く希望する。
中国で起きた事件を取り上げていた。小学校に刃物を持った男が押し入り、子ども達を切りつけている映像が流れた。中国の社会情勢を知らせたいのだろうが、このような恐ろしい映像を流す意味が解らない。事件があったことを知らせるだけで十分である。行き過ぎた報道に不快感を覚えた。
AKB48編
人気アイドルグループの握手会でメンバーが切りつけられたが、犯人だけを悪者にし、事件を終わりにしてはいけない。諸悪の根源は、CDの付録に「握手券」や「投票券」を付けて、ファンを煽る「商法」にある。「会いに行けるアイドル」と謳うなら、煽られたファンが興奮しても仕方がない。徹底されていなかった手荷物検査やスタッフの未熟さ、何より「デート商法」を問題にするべきだ。
人気アイドルグループの襲撃事件について、犯人が「だれでもよかった」と話していたと報じた直後、握手会はCDに封入された握手券を買えば参加でき、それを目当てに1人で何枚も同じCDを買うファンが少なくないことを放送し、あるファンの家を取材していた。大量に買われたCD入りの段ボールが部屋に山積みにされている様子が映されていたが、違和感を覚えた。今回のような無差別的傷害事件と、一部の異常な買い方をしているファンと何の関係があるのか。熱狂的なファンが起こした事件と受け取られかねない。そもそも犯人はファンですらない可能性もある。また今回の事件と結び付けて、まったく別問題であるCDの売り方そのものの印象を悪くさせているかのようだった。肝心の犯人についての情報はあっさりしていた。問題の本質が見えない歪んだ報道だった。
人気アイドルグループの握手会の事件について、加害者の母親への取材があったが、行きすぎている。実家に押しかけ加害者家族を報じる必要性はどこにあるのか。本件に限らず、成人している加害者の家族に対してよく取材しているが、地元の人間には分かるし、ネットが発達した時代だから、映像や音声を加工したところでそれほど効果はない。にもかかわらず報道で加害者家族を取り上げ、晒すことに何の意味があるのだろう。加害者家族は時に自殺にまで追い込まれるほどの社会的制裁を受けるが、テレビ局はそれを煽り立てているように思う。正義を振りかざし加害者家族を責める番組も少なくない。被害者家族は当然のこと、加害者家族を含めた家族報道のあり方を検討していただきたい。
そう言えばなんで母親が出てきたの?
阿保方さん編
STAP細胞騒動をパロディー化したものを放送した。女性研究者は権力者だろうか。芸能人だろうか。犯罪者だろうか。そういう立場にない人をパロディーの素材として扱って良いのか。彼女は自分の所属する機関から「不正認定」をされてしまい、そのことに対して不服申し立てをしている最中であり、科学コミュニティーという閉鎖社会で孤立無援の弱い立場にある。立場の弱い者を笑いにしていいのか。そんな人を嘲り笑う構造はイジメそのものだ。意識の低いタレントは仕方ないにしても、その「悪ふざけ」をそのまま番組として制作するスタッフの知性のなさには呆れるばかりだ。テレビでは何でもありなのか。
テレビ局の公式サイトに「○○さんが緊急会見涙目で、○○はあります」との一文が掲載された。4月の記者会見で涙を見せながら「細胞はあります!」と断言した女性研究者のパロディーとみられ、芸能人でもない人の名前に"アホ"を付けて全国放送で晒し者にしようとした。多数の批判が寄せられたようで、「○○ さん」の部分が「渦中の女性」に修正された。だが、ネット上にはコピー画像が出回っていて、確認できる状態だ。バラエティーなら何でも許されると考えているのか。
結局お蔵入りになってしまったわけですが……個人的には見たかったです。
CM編
財布を作る会社を経営している。1週間位前から流れているCMについて抗議したい。このCMは、"携帯を使用することでお財布を使わなくなる"ことをテーマにしているようで、お財布をぞんざいに扱う内容になっている。我々、財布を作ることで生計を立てている人間にとって許しがたく、営業妨害と言っても過言ではない。
文字通りそのつもりだと思いますが
シリーズ化されているCMだが、父親が犬であったり、息子が黒人であったり、何だか日本人が馬鹿にされているようで気色悪い。穿った見方をすれば慰安婦問題と同様、このCMは日本を貶めるための謀略の一環ではないのだろうか。
……謀略ですか。
その他編
落語家が司会役の落語家に対して、死ぬことを期待しているかのようなネタで笑いをとることがある。これは毎回恒例のことであり、視聴者はこの程度のことは許容しているのかもしれない。しかしながら、数十年前、学校で「いじめ」問題が深刻化する先駆けとなった「お葬式ごっこ」を連想させる内容であり、子どもが真似ることも考えられる。笑いのネタにすることは控えて欲しい。
笑点見てる子供ねぇ……
何かと視聴者を煽る発言が多い。今日は「街には監視カメラがあふれている」と発言したが、防犯カメラの間違いではないか。監視カメラと防犯カメラとでは、全く受け取り方が違う。
何言ってんだ。あんなもん監視カメラだよ。
ドッキリ企画だった。3Dプリンターで人の驚き顔を作っておき、本人を特定の楽屋に呼び出し、それを突然目の前に出して、どちらの顔が面白いかを検証するというものだった。本人の承諾なしに顔を再現したことは問題だし、事務所に承諾を得ているのかもしれないが、人の顔を3Dで再現ということが気持ち悪い。番組は、これからもシリーズにするらしい。気持ち悪いと感じている人が多いと思う。止めてほしい。3Dプリンターは注目されているが、同時に問題も起きている。間違った使い方を推奨する例にもなると思うので、こんなコーナーは作るべきではない。
えっ?間違ってるの?
0 件のコメント:
コメントを投稿