2014-06-09

増田に書くならフィクションって事で済まされるよね!!

受付を訪れた二人。母60くらい、娘30半ばくらい。

つの間にか現れ、二人の左斜め後方5メートルくらいの距離で視線をそらし佇む60くらいの男性が父。

何気なく視線を向けると何やら気まずげな表情。恥ずかしそう。

「(?)…こんにちは

戌の日安産祈願をお願いします」(娘が持ってきた腹帯を置く)

「それではまずご住所からお伺いします」

「〇都〇区」

「(ここから何百キロ離れてるよ)はい、続けてお名前ですが、まずご主人様のお名前からお伺いします」

「いません」

「(えっ)」

ここで二人の顔をまじまじと見てしまうとアウトなので、目は依然伏せたまま、声はあくまで平板に、態度はごく事務的に。間も取らない。

加えて事情了解。父の態度も納得。

娘と母は平然としてるが、父の態度の方が普通だろう。

というか正直な人なんだか全力で弁解したいんだか、とにかくでかでかと顔に書いてある。

察するに、家族会議になって怒ったり難色を示したりしたけど、妻と娘に産むって方向でまとめられ、本当は嫌なんだけど引きずられて来たってとこか。常識人だ。

「では奥様のお名前をお伺いします(奥様じゃねえけどな)…はい、予定日お伺いします」

「〇月〇日」

「(だいぶ先だな、どんな家族会議して安産祈願て結論に至ったんだか)はい、ではこちらにお住まいの方は以上で宜しかったですね?」

「今は一人暮らしですけど…」

この答え方をする人は過去に何人もいたが、例外なく不機嫌さを感じており、まとめると「現在一人暮らしであることを自認する事に何らかの抵抗がある人」。このときニュアンスは、「もう別れて完全に終わってそれほど間がありません」かな。

「(いや必要から訊いてるだけでプライバシーに突っ込む気はねえよ)はい、ではお連れ様の、お母様とお父様のご住所とお名前を」

「〇市〇町」

「(地元だな、親元帰って産んでシングルマザー路線か)はい、では以上で宜しいですね?」

その後何事もなく祈願を受けて帰った。

シングルマザー安産祈願なんざ今日び珍しくもねえんだが、

父 親 を 見 習 え 。

も う 少 し 肩 身 狭 そ う に し ろ よ 。

日 陰 者 っ て 自 覚 を 持 て 。

皆見てるし聞いてるぜ?

以上。

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