「愛の錠」で有名なパリの橋、重みで一部崩壊 通行禁止に

2014年06月09日 10:43 発信地:パリ/フランス

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×仏・パリ(Paris)市内の橋「ポン・デザール(Pont des Arts)」にびっしりと取り付けられた錠(2013年8月30日撮影、資料写真)。(c)AFP/PATRICK KOVARIK

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【6月9日 AFP】愛も沢山ありすぎると逆に「害」になるようだ──。フランスの首都パリ(Paris)で8日、「愛の錠」で知られる橋の欄干が、恋人たちが取り付けた無数の錠の重みに耐えられなくなり、一部崩壊した。

 パリ中心部にある「ポン・デザール(Pont des Arts、「芸術の橋」の意)」では、毎年世界中から数多くの恋人たちが訪れ、自分たちの名前が書かれた錠を欄干に取り付けてきた。錠を取り付けて鍵をセーヌ(Seine)川に投げ込み、愛を封印するのだという。

 しかし8日夕方、多くの集まった「愛のしるし」の重みによって欄干が2.4メートルにわたって崩壊。警察当局が現場に急行し、観光客らを安全な場所に誘導する事態となった。その後、橋は立ち入り禁止とされ、建築家と地元当局が現場を検証した。警察によると、一両日中に橋は再開される見込みという。

 セーヌ川に架かる「ポン・デザール」は、ルーブル美術館(Louvre Museum)の正面にあり、「愛の錠」は、世界的にも知られている。

 しかし治安や美観の問題は少ない方が良いとするパリ当局にとって、こうした現象は頭痛の種になっていた。

 今年3月には、景観を損ない、橋の劣化も引き起こすとして、パリ在住の米国人の若者2人が錠の撤去を求める署名運動を行い、数千人の署名を集めていた。

「ポン・デザール」に錠が付けられるようになったのは、2008年以降のことだが、すでにドイツやロシア、中国などでも話題になっており、特にイタリアでは大ブームになる程だという。

 全長150メートルの橋の欄干は錠でびっしりと埋め尽くされている。こうした現象は市内の複数の橋でも見られるという。(c)AFP

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