このネタは、ある日突然RGB病という難病に感染してしまった俺様が、どのように病気に立ち向かい、克服して行ったかをいうことを克明に記録したもの。
...全然回復する気配もなく、ますます重症化しているように見えるのは気のせい(^^;)。
ところで、RGB病とはどういう病気かというと、手持ちのゲーム機を全てRGB接続にしたくなってしまうという厄介な病気...完治までにかなりの時間と費用を費やしてしまい、家庭崩壊につながってしまったという事例も星の数ほどあるとか(大嘘)。
ところで番外編その2ということで、突然だがいわゆるコンポーネント映像信号をテレビに表示させることにチャレンジしたい。
俺様の所有するブラウン管テレビであるSONY KV-25DA65だが、AVマルチ入力端子へ突っ込むことができる信号はRGB信号の他にコンポーネント映像信号があったりする。
なので、折角だからコンポーネントも表示できるようにしてしまえ!ということでケーブルを作成してみることにした。
具体的にはコンポーネント映像信号をRCAピンプラグで受けて、それを21ピンRGBコネクタオスに接続、それからRGB21ピンコネクタメス経由でAVマルチ端子コネクタに突っ込んでやるというもの。
コンポーネント映像信号は3種類あり、それぞれY、Cb、Crとなっているが、それをRGBのGreen、Blue、Redに接続するように配線してやる。
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さくっと完成したコンポーネントケーブル。 |
それではテストということで、手持ちのDVDプレイヤーがコンポーネント映像出力を持っているのでこれを再生してみることにした。
結果は...ばっちりと表示できた!
ま、直接RGBには関係ない話ではあるが、こういうことも可能であるというネタということで。
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モアレは例によって俺様の撮影テクが原因。 |
まだまだ続くよ、RGB(^^;)...そろそろネタ切れになりつつあるような気もするが、気にしない気にしない。
お次はMSX編。
基本的にMSXはMSX2からしかRGB出力をサポートしていないが、MSXの中にも標準でRGB出力が可能な変り種?が存在する。
具体的には、VictorのHC-7とかが該当したりするのだが、これはとあるゲームを遊ぶためにスーパーインポーズ機能とともにRGB出力が必要だということで。
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Victor HC-7。ビクターは5機種ほどMSXを出していた。 |
文字がぶれているが、スーパーインポーズ&RGBとある。 |
このHC-7は最初からRGB21ピン出力端子(メス)を持っているので、単にそこにRGB21ピンケーブルをつなぐだけでお手軽にRGB出力が可能。
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背面にRGBコネクタがある。 |
至って普通のRGBケーブルが使える。 |
試しにテレビに出力してみると...非常に鮮明な映像が映し出された!下記画像のモアレは俺様の撮影技術のなさによるものであり、実物はもっと綺麗なんでよろしく。
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RGBで出力されても、中身は普通のMSX1。 |
続いて、MSX2のRGB出力について簡単に。
MSX2は標準でRGB出力をサポートしているが、出力端子はDIN8ピンなので、RGB21ピンに変換するケーブルが必要になる
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SONYのフラッグシップ?であるHB-F1XV。 |
RGB出力はDIN8ピンとなっている。 |
ケーブル自体は非常に簡単な作りなのでそう面倒はないかと思うが、オーディオ出力がモノラルであり入力側はステレオなのでモノラルの出力を左右の音声に振り分けるように配線してみた。
具体的には、DIN8ピンコネクタの2ピン(オーディオモノラル出力)をRGB21ピンの1ピン(ステレオ左)と5ピン(ステレオ右)に接続してやるだけ。
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ノーマルの状態の配線。ステレオ出力になっていない。 |
オーディオ出力の箇所に細工をしてやった。 |
完成したケーブルでテレビにつないでやると...これまた鮮明な画像が表示された。
やっぱりコンポジット出力より鮮明、なのは当たり前だったりする。
MSXは基本的にパソコンなので、RGB出力にはそう苦労しないっしょというのが結論ということで。
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完成したケーブル。ケーブルだけの準備で大丈夫。 |
相変わらずモアレがひどいが実物は綺麗です。 |
SEGAの最後のコンシューマ機であるDreamcastは、いわゆるVGAボックスを接続するだけで、非常にお手軽にRGB出力が可能だったりする → D-Sub15ピンのVGA出力で、しかも31KHzの高画質。
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これが純正のVGAボックス。黒光りする凄いやつ。 |
純正のVGAボックスはかなりお高いのだが、安価なサードパーティ製のやつでも特に問題はないっぽいし、TV/PC切替機能がついているタイプのやつだと、VGA非対応のソフトもVGAで遊べるという付加価値?が付いているとのこと。
やっぱりアーケードゲーム基板であるNAOMIとのアーキテクチャが共用だけあって、高画質で遊べるゲームが沢山あるというのは本当に幸せかも。
本当に惜しいゲーム機でした,,,(^^;)。
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左が音声出力(ステレオ)で、右がお馴染みVGA出力。 |
こちらはS端子出力とコンポジット出力。 |
VictorのHC-7は、ノーマルなMSX規格のくせにスーパーインポーズができたりRGB出力が可能だったりする。
なぜかというと、当時レーザーディスクと覇を競っていたVHDディスクを使ったゲームを遊ぶために必要だったからっぽい。
それはともかく、通常のビデオ出力を得るためのケーブルはDIN5ピンを使ったもので、面白いのは音声がモノラルではなくステレオ出力っぽいということ。
MSXの規格上、ステレオでの音声出力はないはずなので恐らく同じ音声信号を左右で出力しているだけなような気もするが...ま、それだけでした(^^;)。
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Victor HC-7専用?のビデオ出力ケーブル。 |
...実は、秘密も何もない(^^;)。
プレステは標準でRGB出力が可能なんで、純正でもサードパーティでもRGBケーブルを繋げりゃそれでおしまいだったりする。
と、ここで終了となるのもアレなので、取り敢えず純正とサードパーティそれぞれのRGBケーブルの内部構造をお披露目してみる。
まずは純正のRGBケーブルから。
プレステのRGBケーブルは、S端子ケーブルもそうだが非常に作りがしっかりしていて、果たして採算が合うのかいな?と思うくらいだったりする。
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プレステ純正のRGBケーブル。重厚長大を地で行っている。 |
内部の配線とかも整然としており、好感が持てる。 |
次にサードパーティ製のRGBケーブル。
どこ製なのだか分からないが、KARATかGAMETECのどちらかだと思う...ご丁寧にガンコン用のコンポジット出力付き。
中身は相当安っぽい作り...ま、値段相応か?
ところで、KARAT製のRGBケーブルは音声出力が左右逆という凝った作りになっているようで(^^;)、自力で修正が必要になっているっぽい。ま、面倒なんで今回は手を付けていないけど。
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非純正のRGBケーブル。チープ感満載。 |
純正に比べて明らかにケーブルが細い。 |
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なんだか非常に手抜きっぽい。メードインチャイナ? |
ま、あまり書くこともないので、これにて完了(^^;)。
RGB関連のアクセサリーといっても切替器くらいしか持っていない俺様だったりするが、取り敢えず並べてみることにした。
まずは出所不明の切替器から...正面から見ると、いわゆるプリンタ切替器とかRS232の切替器にしか見えないが、背面にはしっかりと21ピンRGBのコネクタが配置されている。
3系統の切替が可能なのだが、試しに中身を見てみるとまんまプリンタ切替器と同じような作りだったりする...これだとノイズとかが乗ったりして厳しいんでない?
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一見よくある切替器に見えるのだが...。 |
RGB21ピンケーブルの切替器だったりする。 |
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これだけ見るとやっぱりプリンタの切替器に見える。 |
お次は知る人ぞ知る複合同期分離回路を搭載した3入力・1出力の21ピンRGBセレクターである「SELECTY21」。
同期信号の分離ができるということは、15KHz対応のパソコン用ディスプレイも使えるということだったりするが、果たして今時15KHz対応のディスプレイがあるのかどうかは謎。
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別途音声出力も可能で、TOWNSモードにも対応。 |
3系統の切替が可能で、前面に一つコネクタがある。 |
こちらの内部構造はどうなっているかというと、やはり割りとシンプルな感じかも。
電源はACアダプタとかからではなく、RGB21ピンから取っているっぽい...どこからだろうか。
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右側のICのあたりが同期分離回路か? |
基板の裏側。ジャンパとかもなく整然としている。 |
...よく考えてみると、切替器なんていうアイテムは使う機会が殆どないような気もするが、このまま死蔵することにしたい(^^;)。
さて、第二弾はセガサターンのネタ。
セガサターンはデフォルトでRGB出力に対応しており、純正のRGBケーブルも用意されているのだけれど、実はとんでもない仕様になっているとのこと。
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セガサターン純正のRGBケーブル。 |
そのとんでもない仕様とは...初期の純正RGBケーブルはGNDが21ピンフレームにしか繋がっていないというもの。
本来であれば、左右の音声+RGB各色+CSync?.9f$N$=$l$>$l$KGNDが対応しているはずなのだが、GNDが21ピン(外周の金属フレーム)にしか繋がっていないということは、余計なノイズを拾いまくるであろうことは明白。
実際問題、手持ちのセガサターン用RGBケーブルを接続してみたところ、音声ノイズが乗るわ、映像も何か変だわと最低の状態。
これはやはり、きっちりと喝入れをする必要があると思った俺様、早速改造に着手することにした。
では、まず現状把握から。
純正RGBケーブルのコネクタをよく見てみると、全部で8本のピンがある...どんな信号が来ているのかというと、
本来であれば、上記の信号に対応して3ピン(Audio GND)、7ピン(CSync GND)、13ピン(Red GND)、(14ピン(Ym,Ys GND))、17ピン(Green GND)、18ピン(Blue GND)のそれぞれがGNDに接続されていなければならない。
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ピンが異様に少ないような気がする...。 |
GNDが全く接続されていない。 |
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唯一接続されているGNDが、この21ピンのみ。 |
マジでこれは欠陥品だろう(^^;)。 |
ということで、改造の主旨としては、GNDのピンを追加してやるということだけだったりするが、どのように不足しているピンを調達するのか?というのが一番の問題かも。
...結局、手持ちのRGB21ピンコネクタ(オス)を使って配線し直すことにした。
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これがオリジナルのピン、改めて...足りねぇ(^^;)。 |
これが普通のコネクタのピン。 |
あとはオリジナルのコネクタのピンに繋がっているケーブルをニッパでぶった切って、新しいコネクタのピンに半田付けし直しし、かつGNDのピン同士を半田付けしていく。
あとは念のため配線を確認し、コネクタのケースを組み立て直すだけと超簡単。
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左側がオリジナルで、右側が新しいコネクタ。 |
配線もれがないかどうかちゃんと確認すべし。 |
いよいよ動作確認...サターンの電源スイッチを入れると...鮮明な映像が目に飛び込んできた。
音声もきちんと出力されており、変なノイズも乗らない...大成功!
ところで、余ったオリジナルのコネクタをどうするか考えてみた俺様だが、そういえばもう一本純正のRGBケーブルがあるということに気付いた。
...それならば、余っているコネクタのピンを抜いて、もう一つのコネクタとニコイチしてしまえば良いのでは?と思った俺様、次にニコイチに着手。
コネクタからピンを抜くのがかなり面倒だったが、その後抜いたピンに付いていたケーブルの残骸(ニッパでぶった切った残り)を取り除き、新しいコネクタのGNDの位置に差し込んでからGNDのピンのみケーブルを半田付けといった手順。
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ピンを抜き終わった状態。ケーブルの残骸も処理する。 |
GNDが必要な箇所にピンを差し込む。 |
これにて、2組のRGBケーブルの改造が完了...どちらも本来あるべき位置にGNDのピンがあり、正常な動作を確認できた。
...しっかし、こういう手抜き?とかやっていちゃ駄目だろうが!とセガの設計陣を小一時間問い詰めたくなった俺様だったが、まぁ今回は勘弁しといてやるか(^^;)。
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このピンの数が本来あるべき数のはず。 |
さて、これからは俺様が持っている各種RGBケーブルをアレしたりコレしたりするネタをアップしてみる。
第一弾はやはり任天堂っしょということで、スーパーファミコン(以下スーファミ)のRGBケーブルのネタ。
任天堂の据置型ゲーム機の中で、正式にRGB出力をサポートしていたのはスーファミのみだったりするのだが、専用のRGBケーブルは、ある確率(10分の1とか?)で内蔵されているカップリング用の電解コンデンサが腐っているという噂がある。
それならば、俺様の持っているRGBケーブルはどうなのよ?と押入れから引っ張り出してきた...未使用新品のやつを。
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スーファミ専用と書かれているとおり、マジで専用。 |
こういったゲーム機専用のRGBケーブルのl9g!"?.9f$,DL$i$J$$%T%s$O>JN,$5$l$F$$$k>l9g$,B?$$!%!%!%$4B?J,$KO3$l$:$3$N%1!<%V%k$bI,MW:GDc8B$N%T%s$7$+=P$F$$$J$$$N$G!"7g4YIJ$H$+A{$,$J$$$h$&$K!#
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今では希少価値?なRGB21ピンプラグ(オス)。 |
使わないピンはばっちりと省略されている。 |
で、早速このRGBケーブルでスーファミのゲームを遊んでみたが...色合いがかなり変かも...明らかにコンデンサ周りがまずい状態になっているっぽい。
それでは、早速RGBケーブルのプラグを分解してみることに...しかしこのプラグは滅茶苦茶分解が大変かも → 何が大変かって、プラグを固定しているキャップ?を取り外すのが。
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この状態にするのにかなり手間が掛かった。 |
このRGBケーブルの電解コンデンサは、基板に取り付けられた状態でプラグに格納されているのだが、その基板をよく見てみると...腐食しているようにしか見えない...。
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尋常ではない状態に見える基板。 |
コンデンサの周囲に変な粉がこびり付いている。 |
やはり、電解コンデンサの液漏れにより基板が腐食している...あわてて電解コンデンサを取り外した。
しかし...半田ごてを当てた時の何ともいえない刺激臭...マジでむかつく(^^;)。
3本の電解コンデンサを取り外したあとにアルコールで基板全体を清掃し、漏れてこびり付いた電解液を完全に除去してからフラックスを塗って乾燥させる。
パターンまで腐っていると非常に厄介なのだが、今回はパターンが剥がれただけで済んだ>十分なダメージだ(^^;)。
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腐食しまくっている基板...早いとこ清掃しなくては。 |
取り外したスカスカのコンデンサ。6.3V220μFが3本。 |
最後に、新品の電解コンデンサ(6.3V220μF、小型タイプ)を半田付けしてプラグを元通りに組み立て直してやる。
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生まれ変わった?基板を元通りに組み立ててやる。 |
それでは、と再度ゲームを遊んでみると...本来の色合いがばっちりと再現されていい感じかも。
ちなみに、スーファミ用のRGBケーブルはもう1本持っているのだが、そちらは全然オッケーだった。
...しっかし、未使用でも経年劣化で簡単に腐るような電解コンデンサを使っているってぇのはどうなのよ>任天堂。
もし発色がおかしいようだったら、というかまともに映っているように見えても速攻で電解コンデンサの状態を確認するのが吉だと思った俺様でしたとさ。
さて、残りのミッションは「PC-8001のディスプレイ出力をRGB21ピンプラグ(オス)に出すケーブルを作成」のみとなった。
と、その前に、試してみたいことが一つ...それは、MSX2用のRGBケーブルを使ってPC-8001mkIIの映像出力を取り出せないかどうか確認するということ。
俺様手持ちのMSX2用のRGBケーブルは、RGB21ピンプラグ(オス)とDIN8ピンプラグ(オス)の組み合わせとなっており、確かRGB信号のピンアサインはPC-8001と同じだったかと記憶している。
なので、取り敢えず映像信号が出ているかどうかだけは確認できるのではないか?ということで、前回作成したAVマルチ端子用ケーブルを使ってお茶の間テレビに接続し、PC-8001の電源をポチッとしてみる。
...表示された...取り敢えずは生きているっぽい>PC-8001mkII。
しかし、当たり前だが同期信号が入力されていないので画面が流れまくり...このままだとお茶の間テレビにダメージを与えるかも、と速攻でPC-8001の電源を切ったのは言うまでもない。
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画面流れまくりの状態...これでは当然使えない。 |
ということで、本格的に専用のケーブルを作成することにした。
ところでPC-8001のデジタルRGB信号はRGBの各信号に加え、普通のパソコンのVGA信号と同じくHSync信号(水平同期信号)&VSync信号(垂直同期信号)が出力されており、AVマルチ端子で必要なCSync信号は出力されていない。
なので、HSync信号とVSync信号をどうにかしてCSync信号に変換してやる必要があるが、本格的な変換回路を作るのは面倒だしそもそもコネクタに収まらない。
どうしようかと考えながらネットで色々調べてみると、「水平同期信号と垂直同期信号をOR回路に通して複合同期信号を生成する」ということが書いてあるページを発見。
このOR回路がダイオード2個+抵抗1個という非常にシンプルな造りで美しいと思った俺様、早速使わせてもらうことにした。有難うございます>MADOKAさん。
これで準備完了のはずだが、必要なアイテムは以下のとおり。
RGBケーブル&RGB21ピンプラグは、いわゆるSCART接続用のストレート全結線(オス/オス)のケーブルを通販で購入してみたが、これを半分にぶった切って使うこととする → この方がケーブルとプラグを別々に買うより安上がり&簡単なので。
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カモンというメーカー謹製のケーブル。結構安かった。 |
ケーブルとDIN8ピンプラグ。 |
それでは、ケーブルの加工から始める。
RGB21ピンケーブルを、ちょうど真ん中でぶった切る...全結線ということもあり、中にはケーブルがぎっしりと詰まっている。
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半分に生き別れとなったRGB21ピンケー^ブル。 |
DIN8ピンプラグは至って普通のコネクタであり、特記事項はない。
ところで、PC-8001mkIIのデジタルRGB出力のピンアサインは以下のとおり。
ピン側の突起が上に来るようにして、ど真ん中が8ピン、あとは上から時計回りで7ピン・3ピン・5ピン・2ピン・4ピン・1ピン・6ピンという順番になる。
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PC-8001mkII
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備考
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今となってはこれまた希少なのか? |
プラスチックのケースとプラグの部分。 |
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シールドを割った状態。結構スペースがある。 |
ここで、ぶった切ったケーブルとDIN8ピンプラグを半田付けしたり配線する前にやっておくべきこと...それは、DIN8ピンプラグのキャップ(プラスチック製)をケーブルに通しておくということ。
例によって、半田付けした後では絶対に取り付けることができないので注意。
なお、今回のケーブルは直径が太く、そのままではDIN8ピンプラグのスカート部分を通らないのでスカート部分をカッターナイフでちょん切った。
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DIN8ピンプラグのケース部分。 |
カッターでスカート部分を切ってケーブルに通しておく。 |
次にケーブルのガワを剥いて、中にある21本のケーブルを露出させる...本当にいっぱいある(^^;)。
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色とりどりのケーブルが出現。 |
で、どの色のケーブルがRGB21ピンプラグのどのピンに接続されているのか、目視またはテスターで確認する。
...俺様は面倒臭いのでPC-8001から拾ってくる信号に対応するRGB21ピンプラグのピンだけを探した...これはRGB21ピンプラグのケースをばらしてピンを見ながら確認するのが近道。
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ケースを開けた状態。複雑怪奇な配線。 |
この状態でケーブルの色とピンを確認する。 |
悪戦苦闘した結果、下記の内容が判明。
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RGB21ピンケーブル
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NEC PC-8001用
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OR回路でミックス |
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13ピン・17ピン・18ピン・21ピン)に接続 |
必要でないケーブルは根元でばっさりと切断し、GND関係はPC-8001側の2ピンに集めることにした。
特にオーディオ信号はGNDに落としておかないと変なノイズを拾ってしまうので注意。
次に、ダイオード+抵抗によるOR回路を仕込んで、実際にお茶の間テレビにきちんと表示されるかどうかを確認する...くれぐれも配線を間違えないように。
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これが、超次元配線だ(^^;)。真似しないように。 |
この状態でPC-8001に突っ込む。 |
準備も整ったので、恐る恐るPC-8001の電源スイッチをポチッとしてみると...映った...映像が流れることもなく、しっかりと表示された。
試しにカラーがきちんと表示されるかどうかBASICでプログラムを走らせると、鮮やかな色が表示された...やったね!
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N-80ベーシックの画面がきちんと表示された。 |
昔懐かしいBASICによるカラーの表示もばっちりだ。 |
ここまできたらミッションコンプリート目前なので、超次元配線を普通の配線にして、OR回路をDIN8ピンプラグの中に収めて、最後にプラグの部分をケースに押し込んでやって完成。
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かなりコンパクトにまとめることができた>自画自賛。 |
とうとう完成したPC-8001用RGBケーブル。 |
ということで、当初の目論見であるPC-8001の映像をAVマルチ端子経由でお茶の間テレビに映すというミッションは無事に完了。
...ま、別にPC-8001を日常的に使うわけでもないし、自己満足といってしまえばそれまでだったりするのだが、何か次のネタはないもんかと考えている俺様...確実にRGB病が慢性化しつつあるという自覚が出てきましたとさ(^^;)。
まずは、PC-8001の映像をAVマルチ端子経由でお茶の間テレビに映すというミッションを、具体的にどう実現させるか考えてみた。
...ということは、「AVマルチ端子→RGB21ピンプラグ(メス)」のケーブル+「RGB21ピンプラグ(オス)→機器」のケーブルという接続になる。
「RGB21ピンプラグ(オス)→機器」のケーブルは一般的によくあるケーブルなので、要するに「AVマルチ端子→RGB21ピンプラグ(メス)」のケーブルさえ作ってしまえばオッケーかも。
ということで、「AVマルチ端子→RGB21ピンプラグ(メス)」のケーブルを作るためのアイテムは以下のとおり。
「マルチAVケーブル」は、両端ともマルチAV端子コネクタ(オス)なので、ちょうど半分でぶった切ってやるとケーブルが2本作成可能。
...そのやり方というか、「マルチAVケーブル」をぶった切って作る方法だと只でさえ希少な「マルチAVケーブル」が勿体無いとかという声もあり、巷では「プレイステーション用AVアダプター」を加工してケーブルを作るのが主流になっているっぽいが、ケーブル長が短くて俺様的には美しくないので、「マルチAVケーブル」を使うことにする。
で、下記の画像が準備した材料。
「マルチAVケーブル」は、オークションでゲットした。
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今や希少になりつつある?マルチAVケーブル。 |
逆さになっているが、右側が1ピンとなっている。 |
RGB21ピンプラグは今回通販で購入したが、秋葉原に行けば格安で販売されている。
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RGB21ピンプラグ(メス)。通販で購入。 |
プラグ+ケース+キャップの組み合わせ。 |
ところで、RGB21ピンプラグ(メス)のピンアサインは以下のとおり。
このRGB21ピンの規格は双方向の通信が考慮されていて、送りの信号と受けの信号が混在しているので配線には注意する必要がある。
プラグのフレームでとんがっている?ところに一番近いのが20ピンであり、その対角線の一番遠いところにあるピンが1ピンとなる。でもって、偶数番号のピンと奇数番号のピンがそれぞれ並んでいる。
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RGB21ピンプラグ
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備考
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では、いよいよケーブルの作成開始。
最初に「マルチAVケーブル」をちょうどど真ん中でぶった切ってから被覆を剥いて中のケーブルを取り出し、さらにそれぞれのケーブルの被覆を剥いてやる。
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もう後に戻れない状態(^^;)。 |
今回、太いケーブル6本+細いケーブル2本=8本のケーブル+外側のシールド線が入っていたが、太いケーブルは更にシールドされているのでワイヤストリッパとかで注意して被覆を剥いてやること...どのケーブルを使うのかまだ分からないので、取り敢えず全部のケーブルの被覆を剥いてやる。
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取り敢えずガワを剥いた状態のケーブル。 |
更にそれぞれのガワを剥いた状態のケーブル。 |
ここで、RGB接続のために実際にどの色のケーブルを使うのか確認してみる。
ウェブで検索すればマルチAVコネクタの結線が山ほど見付かるが、念のためにテスタで実際に当たってみるのが確実かも。
取り敢えずRGB接続に必要な信号は、RGB各色信号3本+CSync信号(複合同期信号)1本+オーディオ左右信号2本+GND1本なので、最低でも7本のケーブルが必要になるはず。
で、テスターで当たりまくった結果、俺様が確認した結線は以下のとおり。
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マルチAVケーブル コネクタ |
RGB21ピンプラグ(メス)
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17ピン・18ピン・21ピン)に接続 |
結局、太いケーブル6本とシールド線のみが必要という結果になった...細いケーブル2本はニッパで根元からぶった切ってやる。
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最終的に生き残ったケーブル6本+1本。 |
さて、いよいよ「マルチAVケーブル」とRGB21ピンプラグ(メス)を合体させるべく半田付けを行なうわけだが、半田付けをする前に「必ず」やっておくこと...それは、RGB21ピンプラグのケースを固定するためのプラスチックのキャップ?を「マルチAVケーブル」に通しておくことだったりする。
これをやっておかないと、折角苦労した半田付けを全部やり直す羽目になること請け合いなので注意。
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予めこのキャップを通しておくこと。 |
あとは決められたピンに決められたケーブルを半田付けしていくだけ。
最後にシールド線を各GNDのピンに接続してやる...これを忘れると映像や音声にノイズが乗りまくったりするので確実にやっておくこと。
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半田付けが終わった状態。一番右が1ピンとなる。 |
裏側。一番右側は20ピンであり、偶数ピン番号の列。 |
ここでRGB21ピンプラグ(メス)のケースを組み立てる前に、動作確認を行なう。
取り敢えず手持ちのGAMETECH社謹製のPS2用RGB21ピンケーブルを使って、PS2のRGB出力をお茶の間テレビに突っ込んでみることにした。
...本来であれば、PS2とテレビをそのまま「マルチAVケーブル」で接続すればお終いなのだが、それではPS2でしか使えなくなってしまうので。
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初めて使うことになるマルチAV端子。 |
正しいコネクタの向きはよく分からない(^^;)。 |
さて、いよいよお茶の間テレビの入力を「AVマルチ → RGB」に切換えし、PS2の電源を投入!
...色が変だ(^^;)...そうっか、PS2はデフォルトでRGB出力ができないように改悪されているんだった...ということで、入力を「AVマルチ → コンポーネント」に切換えしてみたら...ばっちりと表示された!
...しっかし、マジで鮮明な画像...S端子でも十分だと思っていた俺様だが、宗旨替えしそうだ(^^;)。
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一瞬、配線を間違ったかと思ったのは内緒(^^;)。 |
実に鮮明な映像が目の前に拡がった。 |
音声も正常に出力されているようなので、これで配線は大丈夫っぽい。
ここでRGB21ピンプラグ(メス)のケースを組み立ててからキャップをはめて固定し、ケーブルの完成。
続けてもう1本のケーブルも完成させて、今回のミッションのうち「AVマルチ端子→RGB21ピンプラグ(メス)」の部分は終了。
あとは、PC-8001のディスプレイ出力をRGB21ピンプラグ(オス)に出すケーブルを作成すれば残りのミッションがクリアできるので、とっとと取り組みたい。
その前に、手持ちのゲーム機とかMSXがきちんとRGBで表示されるかどうか試してみることにしたい...とっても楽しみ(^^;)。
ところで、今回のケーブル作成で俺様が参考にしたウェブサイトは以下のとおり。有難うございました!
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完成した2組のケーブル。めでたしめでたし。 |
何がなんだか分からないケーブルの山(^^;)。 |
それは、9月の終わり頃...諸般の事情でNECのPC-8001mkIIをゲットした俺様 → いまどきかなりラッキー(^^;)。
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初代に比べてあまり人気が出なかった? |
しっかりと清掃をしてから電源を投入するとランプは点灯するが、果たしてまともに動作しているかどうかが分からない...ってちゃんとモニターに繋がないと駄目じゃん、やっぱり。
しかし、俺様はPC-8001の映像信号を表示できるディスプレイを持っていない...昔はNECのPC-TV451というモニタを持っていて、このモニタがデジタルRGBが表示できるわ、アナログRGBが表示できるわで非常に重宝し$F$$$?$N$@$,It20$N%9%Z!<%9$, そのときの名残?でPC-8001→D-Sub15ピン(2列)というケーブルを持ってはいるが、そもそもディスプレイが対応していなけりゃ意味がない。 PC-8001からPC用のモニタに接続するためのケーブル。
ここで、PC-8001mkIIの映像まわりのスペックは以下のとおり。
...デジタルRGB...懐かしい、非常に。
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PC-8001の背面。昔は白黒専用の出力もあったんだよ。 |
ところで、デジタルRGBって実はアナログRGBディスプレイでも表示できるので、アナログRGBディスプレイで15KHzに対応したやつさえあれば楽勝なのだが...俺様宅にはない。
ここは一発アップスキャンコンバータでも買ったるか!と思いかけたが、その時目の前にあるお茶の間テレビの、とある部分に目が行った。
...AVマルチ端子...これって、確か15KHzのアナログRGBの入力ができたはず...それなら、ここにPC-8001の映像信号を突っ込んでやれば映るかも。
そのテレビとは、SONY謹製のブラウン管テレビである「KV-25DA65」だったりするが、このAVマルチ端子というのはSONYのテレビだけに装備されているオリジナルの端子であり、元々プレイステーションのアナログRGB信号を受けて表示するための端子。
プレイステーションのRGB信号も水平同期周波数が15KHzだったはずなので、恐らくPC-8001の映像信号もいけるだろう、ということで接続欲?が湧き上がってきた俺様、PC-8001の映像をAVマルチ端子経由でお茶の間テレビに映すというミッションに挑戦してみることにした。
...とうとうRGB病が発症したっぽい...これだけは避けておきたかった(^^;)。