“家庭の大敵”ゴキブリが活発化する季節がやってきた。そんな中、ゴキブリ駆除の相談サイトを運営する大阪市の会社が日本初という「都道府県別ゴキブリ発生リスク」を発表したり、ゴキブリを萌え系美少女に擬人化したキャラクターを登場させたりと、ユニークなゴキブリ対処法を提示して注目されている。ゴキブリの生態や出没頻度をよく知った上で、適切な対応をとってもらおうという狙いとか。ゴキブリに悩むあなた、参考にしてみては−。(格清政典)
ゴキブリのほか、ネズミやシロアリなど害獣・害虫駆除の相談を受け付けている「マイスタースタジオ」という会社で、都道府県別ゴキブリ発生リスクは、同社が運営するサイト「ゴキブリ駆除マイスター」に寄せられた相談件数をもとに算出した。昨年4月から今年3月までに同サイトに全国から寄せられた相談は1042件。これを各都道府県ごとに世帯数で割り、全国平均を1として相対化した数値が発生リスクだ。
相談件数は東京(302件)と大阪(162件)だけで半数近くを占め、それぞれの発生リスクは東京2・35、大阪2・11となった。全国平均に比べ、東京と大阪は2倍以上も発生リスクが高いことになる。これに続くのが京都府と神奈川県の1・51。
一方、北海道からの相談はゼロ(発生リスク0)で、青森、岩手、山形の各県がそれぞれわずかに1件(同0・1〜0・13)。データは、発生リスクが都市部で高く、寒冷地で低いことを改めて示したと言えそうだ。
「ゴキブリが生息する最適な気温は25度。相談は夏になれば都市部を中心に圧倒的に増えてくる」とマイスタースタジオの上田満さん。同社は、提携する駆除の専門業者60社も紹介している。
「嫌いな虫ランキング」では、必ずといっていいほど、トップに君臨するゴキブリ。自宅でゴキブリを見つけて大パニックにならないためにも、事前に生態を知っておくことは重要だ。
copyright (c) 2014 Sankei Digital All rights reserved.