2014年6月9日00時10分
神奈川県厚木市のアパートで斎藤理玖(りく)君(当時5)の遺体が見つかった事件で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された父親でトラック運転手の斎藤幸裕(ゆきひろ)容疑者(36)が、2004年秋以降、電気が止められた部屋で理玖君に生活させていたことが6日、県警への取材で分かった。
県警によると、斎藤容疑者と理玖君が暮らしていたアパートの部屋は04年10月に料金未払いで電気の供給が止められた。斎藤容疑者は「妻がアパートを出て行った後は料金を支払わず、暗い部屋で生活していた」と話している。当時は夜にトラック運転の仕事に出かけ、朝帰ってくる勤務形態といい、「出かける前にパンやおにぎりを置いて仕事に出た」と説明。また、「妻が出て行ってから3カ月間程度は、週に5日は帰宅していた。子どもも『パパ』と話しかけてきて、自分になついていた。たまには公園で遊んだりもした」と話す一方、「恋人ができてからは育児より恋人に気持ちが傾いた。06年夏以降は帰宅が減り、子どもは同年10月ごろに死亡した」と話しているという。
県警によると、理玖君の遺体が見つかった6畳の部屋の窓枠はテープで目張りがされていたが、「自分が夜勤で不在時に(理玖君が)外に出て行ってしまわないためにやった」と話しているという。
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朝日新聞社会部
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