パキスタンの空港で銃撃戦11人死亡6月9日 9時33分
パキスタン最大の都市カラチにある国際空港が、日本時間の9日未明、武装集団に襲撃され、空港の治安部隊との銃撃戦となり、これまでに治安部隊のメンバーなど11人が死亡しました。
現地時間の8日夜11時ごろ(日本時間の9日午前3時ごろ)、パキスタン南部の商業都市カラチにある国際空港が、武装した集団の襲撃を受けました。
この襲撃で、地元の警察によりますと、これまでに治安部隊のメンバーなど11人が死亡したということです。
また、軍の報道官は、さきほど武装集団の全員を殺害して制圧したと発表しました。
治安当局者によりますと、襲撃を受けたのは旅客機の整備を行う場所で、空港は閉鎖され、旅客機が離着陸できない状態が続いています。
カラチにある日本総領事館によりますと、空港の旅客ターミナルにはビジネスマンの日本人男性1人がいますが、襲撃があった場所からは離れているため、安全に問題はないということです。
カラチで在留届を出している日本人は320人いるということで、総領事館は安否の確認を急いでいます。
犯行声明は出ていませんが、パキスタンではイスラム過激派が各地で軍や警察を狙ったテロや襲撃を繰り返していて治安の悪化が続いています。
パキスタン最大の都市カラチ
カラチは人口およそ2000万人余りで、パキスタン最大の都市です。
北部にある首都イスラマバードが政治の中心地であるのに対し、南部のカラチは、国内最大の港があるため、経済の中心地として栄えてきました。
中心部から17キロほど東にあるカラチ国際空港は、現在、日本からの直行便はありませんが、中東のドバイやタイのバンコクを結ぶ便が就航しています。
日本総領事館によりますと、現在、カラチに進出している日本企業は、自動車関連を中心に19社あるということです。
パキスタンでは、イスラム過激派による軍や警察を狙った襲撃が各地で相次いでいて、カラチでも治安の悪化が続いています。
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