アイマスライブはいつも左側後方が指定席。
そんな僕が始めてステージ近くの前列席に初めて当たりました。

前日はLV参加、生で流星群を聴けませんでしたが、
周りのプロデューサーさんが良い方々でとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ならば今日はどんな素晴らしい一日になるのだろうと心を踊らしていました。

そんな楽しい気分は『素敵なキセキ』が始まった瞬間、一気に崩れ去ります。
目の前のPコンビが激しくャンプをし始めます。
どれくらいかというと、ジャンプPの足元の荷物を蹴飛ばすくらい。
さらにその列を進むともっとジャンプしている人がいます。引くくらいに。

僕も話には聞いていましたし、遠目かららしき人を見かけたことはあったのですが
目の前に現れてわかりました。「こんなに邪魔なものなのか！」と。

追記：アイマスのライブでは過度なジャンプは『禁止』されています。

ですが、目の前の会場スタッフは注意もしないんですね。知りませんでした。
彼らの仕事は僕らを冷めた目で見るだけです。
小鳥さんの注意なんてただのイベントなんですよ。ちひろさんネタの前振りですよ。

『Happy Darling』が始まり、彼らの勢いは止まりません。完全に自分の世界に入り込んでいます。

その頃の僕は怒りしかありませんでした。運良く手にいれらた良席、楽しみにしていた一日を
こんなマナーも守れないクズどもをみる一日に変えられたことを。

『恋のLesson初級編』が始まり、もう止まりません。
僕は目の前を殴るか、スタッフに忠告するか、帰るかの選択を考えていました。
Machicoさんが歌う中、僕は退出口を確認しようと後ろを向いていました。
すると、スッタフ証をクビからぶら下げる、某プロデューサーらしき人と目が合ってしまいました。
びっくりして「なんでこっちみてるん？」って顔をされてしまいました。

逃げ道がなくなった僕は、殴るか注意するかひたすら迷ってました。
注意でも良かったかもしれませんが、
彼らが直ってもそれ以上に酷いジャンプしているあっちのPはどうすんだよ？
そう考えると僕は注意できませんでした。

僕は一生懸命、ライブに集中しよう、ライブに集中しよう、と思っていましたがやっぱりできません。
目に映る彼らが許せないのです。
僕が一番楽しみにしていた『アフタースクールパーリータイム』はあっという間にすぎてしまいました。
もう一曲楽しみにしていた『Blue Symphony』では、別の最前列の人が異常なジャンプをしているのに
スタッフは「しょうがないなぁｗ」って感じ笑っていました。

ARISAコールを入れても、なじみのアイマスソングコールを入れても、
天さんが妖艶な表情をしていても、ころあずが登場UNMEIライブを歌っても、ゆうちゃんが泣いていても
僕はただただ目の前の光景に絶望していました。

なによりつらかったのは、彼らは歌詞もコールをしっかり覚えている、
それと比較して、SSAで頭を殴られてミリオンを始めたコールもちゃんと入れられないにわかP
どっちがすごいプロデューサーよ？どっちが愛があるプロデューサーよ？
カスみたいなPの前で情熱をほとばしらすP、どっちが力あるよ？どっちが正義よ？
相手を押しのけても叫ぶPと目の前のステージに集中することが出来ないP、どっちが正常よ？


もう絶望しかありませんでした。
そんな奴らがいるのは当たり前、スルースキルがないお前が悪いといわれれば
その通りで反論のしようがありません。もう僕はアイマスライブには２度とこれないのか。
そんなつらい想いするならアイマス辞めようか。ブロマガで愚痴りまくって……
そんなことをずーっとずーっと堂々巡りで考えてました。



曲と曲の間、いつもより長い間が発生しました。
この間はまさかと思っていたら、やっぱりころあずが出てきました。
UNMEIライブ一曲ならともかく、二曲目でしかも『Precious Grain』
ころあずが歌うことに反対していた僕は「なんだよ！何で歌うんだよ！誰か止めなかったのかよ！！」
出だしはよくありませんでした。あぁやっぱり、と思っていた瞬間、ころあずはギアを一気に変えました。

『何で歌うんだよ！声を失ったらどうするんだよ！！なんでだよ？どうしてそこまでやるんだよ！』
そう考えている中、ころあずの歌声が聞こえてきます。
『たった一つだけの、かけがえのない夢』
ころあずにとって、この日がどれだけ待ちに待った日だったのか歌声から伝わってきます。
僕がこの日を待っていたのと比べ物にならないくらい、ころあずはこの日を待っていたのだと。
その瞬間、僕の心に手が差し伸べられた感覚が見えました。

ころあずにとって大事な瞬間に、俺はなにやってんだと。なに考えてんだと。
悲しくて、悔しくて、そして目の前に希望があることが嬉しくて。

初めてアイマスライブで号泣しました。

メガネを取り、目から溢れる涙で前が見えません。
隣の某超有名ニコマスPらしき人に見られた気もします。
（ちなみにそのお方はもちょにもご執心でした。）

それ以降は楽しめました。たぶん。
この日のステージはいつもと比べて10%も楽しめなかった。
でも目の前にすごい希望がいることが再認識できました。

ステージが終わり、場内案内放送をかき消す『アイマス最高！』コールを聞きながら
どんなに腐っても、アイマスからは離れられそうにないなぁと思いつつ、サイリウムをしまいました。

目の前の彼らの愛はすごく伝わったので、どうかそれをもっと綺麗な形で伝えて欲しい。
それが今回のライブを終えた、私からの願いです。