蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【スポーツ】室伏が男子ハンマー投げ20連覇2014年6月8日 紙面から
◇陸上日本選手権仁川アジア大会(9〜10月、韓国)代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権第2日は7日、福島・とうほう・みんなのスタジアムで行われ、男子ハンマー投げで室伏広治(39)=ミズノ=が73メートル93で優勝し、前人未到の20連覇を達成した。男子100メートル予選では、桐生祥秀(18)=東洋大=が全体トップの10秒15で8日の準決勝に進んだ。女子200メートルは日本記録保持者の福島千里(25)=北海道ハイテクAC=が23秒79で4年連続5度目の優勝に輝いた。 室伏にひと味違う勲章が加わった。日本選手権20連覇。前人未到の数字をまた一つ更新した。2004年アテネ五輪、12年世界陸上で金メダルを手にしたが「別の意味で同じくらい価値がある」とほおを緩めた。一時の強さだけではない持続性。大きく息を吸うと「一番難しいのはケガをせず、出続けること」と表現した。 10月に不惑を迎える求道者は雨粒を避けるために赤いヘアバンドを付けて登場。鉄球は雨を切り裂き、美しい放物線を描いた。今季初戦だったが、3投目でこの日最長の73メートル93をマーク。雄たけびを上げることもなく、初制覇となった中京大3年時に記録した69メートル72を悠々と上回った。20年東京五輪・パラリンピック組織委員会理事も務めるなど多忙だが、中京大学准教授の顔も持つ科学者はこう説明した。 「これまでも研究活動と競技がつながっていた。2つやることで相乗効果がある。すごくポジティブになっている」 そして、もう一つの動力源があった。開催地は東日本大震災の被災地である福島市。心優しき鉄人は言う。「東北の友達も来ている。東北の人たちが素晴らしい大会にしてくれた。間違いなく原動力になった」。11年6月に宮城県石巻市で“一日体育教師”として交流するなど毎年足を運んでいる。この日は「投げながら(伝える)言葉を考えていた」と一投一投に思いを込めていた。 表彰式ではメーンスタンドに向かって「みなさんのサポートがあったから。これからも頑張ります」と感謝の言葉を贈った。9月のアジア大会出場は「陸連やJOCと協議してから」と話したが、手応えはつかんだ様子だった。 2年後のリオデジャネイロ五輪について問われると「体調次第ですかね。ケガをしないのは自信がある」とニヤリ。不世出のアスリートにとって、日本一に君臨し続けた「20」の数字は通過点にしかすぎないようだ。 (占部哲也) PR情報
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