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【ゴルフ】

諸見里しのぶが首位と4打差

2014年6月8日 紙面から

ヨネックスレディス第2日、11番でティーショットを放つ諸見里しのぶ=新潟県長岡市のヨネックスCCで(武藤健一撮影)

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◇ヨネックスレディス<第2日>

 ▽7日、新潟県長岡市・ヨネックスCC(6337ヤード、パー72)▽曇り、気温25・2度、風速1・8メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽105選手(うちアマ7人)▽観衆4854人

 諸見里しのぶ(27)=ダイキン工業=が12番でダブルボギーをたたきながらもそのほかを4バーディー、1ボギー、71にまとめ、首位と4打差の通算4アンダー8位。V圏内を守って最終日に突入する。2009年のメジャー2勝で得た5年シードも今季分まで。勝負の1年に復活勝利を誓う。首位は成田美寿々(21)=オンワードホールディングス=で通算8アンダー。

 一期一会。最終18番の2メートルのバーディーパットを、諸見里は“二度とない1打”と自分に言い聞かせるように大切に打って決めた。これで前日に続きこの日も25パット。2日間合計50パットは、他を引き離して出場選手中最少だ。

 「去年よりも確実にゴルフはよくなってる。だから結果がボギーとか予選落ちでも、違う自分だと思ってやれてます。今日の上がりは、バーディーを取りたいという気持ちを強く押し出していきました」

 今季は開幕直後の数試合で復調の兆しを見せていたが、5月第1週から前週まで5試合連続で予選落ち。「調子はいいのにスコアが悪い。元気のなくなるゴルフだった」と落ち込みかけた。だが、立て直すきっかけがあった。「5月半ば、幼稚園から中学まで一緒だった同級生が突然亡くなったんです。去年10月に出産して元気だったのに…。沖縄までお線香上げに行ったけど、いまだに信じられない。でも彼女の死が学ばせてくれた。今この時を懸命に生きないとって」

 昨年12月を境に、プロコーチ江連忠との師弟関係を解消。高校時代から住み慣れた兵庫を離れ、東京都内で一人暮らしを始めた。「いつの間にか人に頼ってばかりで自分でやることをしなくなってた。それを変えたくて環境を新しくした。今ではSuicaも持ってるし、電車や地下鉄も乗り換え1回までなら、目的地まで行ける自信あります!」。日常のささいなことでも、一歩ずつ強くなっている自分を感じるという。

 首位との4打差は、追いつくには大変。だが、追いつけない差ではない。「バーディーだけを狙って、気持ちを強く持って臨みたい」と言い切った。 (月橋文美)

 

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