さしこ　すごくすごくすごく悔しい

　勝利の女神は気まぐれだ。前田敦子（２２）や大島優子（２５）ですらなし得なかった「連覇」の勲章は、誰も手に入れられないのか。７万人のファンがどよめく中、指原はうっすらと笑みを浮かべながらステージに向かった。

　「正直すごくすごくすごく悔しいです」。速報段階で渡辺麻友を１万２０００票以上離して暫定首位。ロケットスタートで勢いに乗ったが、昨年同様、ポールトゥーウィンにはならなかった。

　昨年、１位を獲得した翌日に早々と連覇宣言しただけに「正直、１位のことしか考えてなかったです。でも、挫折はストーリーとしてあった方がいい」と強がりつつも「奪還します。来年も総選挙に出るので、絶対に１位になります」と早くもリベンジを誓った。

　そして、１位が発表されていない段階で、渡辺を意識しつつ「これでも１位のプレッシャーを経験している身ですので、全力で支えたいと思います」と約束した。

　現在はＨＫＴ４８劇場の支配人も兼務する。連覇の夢は破れたが、前人未到の記録に挑戦する姿は、ＨＫＴ４８を活性化させ、後輩たちの大躍進の原動力となったことは間違いない。