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【芸能・社会】

まゆゆ史上最多15万9854票初女王 第6回AKB選抜総選挙

2014年6月8日 紙面から

選抜総選挙で1位に選ばれ、笑顔を見せるAKB48の渡辺麻友=味の素スタジアムで(石井裕之撮影)

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 人気アイドルグループ「AKB48」の37枚目シングル(8月発売)の表題曲とカップリング曲の歌唱メンバー80人をファン投票で決める「第6回AKB48選抜総選挙」の開票イベントが7日、東京都調布市の味の素スタジアムで開かれ、大雨の中、約7万人が見守った。結果はAKB48のチームB、渡辺麻友(20)が歴代最多の15万9854票で悲願の1位。初の連覇が濃厚とみられていたHKT48の指原莉乃(21)は1万7900票差で2位だった。総投票数は、史上最多の268万9427票だった。襲撃事件後、療養中だった川栄李奈(19)が16位に入り、サプライズ出演した。

 2位で指原の名前が呼ばれた瞬間、渡辺は自分の1位を知った。しかし笑顔も涙もない。事態がのみ込めないのか、祈るために組んでいた手でそっと口を覆い、目は凍り付いたように見開いたまま。指原のスピーチが終わり、1位を発表するドラムロールが鳴り始めて、ようやく涙があふれた。

 誰よりもアイドルらしい正統派美少女。次世代エースとして早くから期待を掛けられてきたが、手を伸ばせば届きそうだった1位は、いつも指先をかすめて逃げていった。速報も大差をつけられての2位。そこから1万7900票差をつける大逆転で「シルバーコレクター」を返上した。

 「やっと1位になれたんだ−」。トロフィーに刻まれた文字を見て、ようやく実感がわいたという。見守ってきたファンも同じ思いだろう。

 「2年前の総選挙のスピーチで『1位になりたい』と目標を掲げました。でも去年はかなわなかった。努力することが全てではないんだと一瞬夢を諦めかけてしまいました」と指原に阻まれた昨年の悔しさを率直に振り返った。

 12歳から20歳までの青春をささげたAKB。「今日まで諦めないでやってきて良かった。自分の信じた道を行き、ファンを信じてやってきて、本当に良かった」とかみしめるように語ると大きな歓声が上がった。これまでAKBを引っ張ってきた大島優子から「私は卒業するので、外から見るAKB48がキラキラ輝いているように、頼みます」と後を託され、今ここに世代交代が成されたことを印象付けた。

 豪華なマントに身を包み、一番高い場所から周囲をゆっくりと見回す。「ここまでの人生で、こんな素晴らしい景色、見たことないです。胸がいっぱいで苦しい…うれしい…」。最後に雨の中「伝説」を見届けた7万人のファンに堂々と宣言した。「AKB48グループは私が守ります!」。

 愛らしさに、強さと自信が加わったりりしい表情。開票が始まる数時間前とは別人のように成長したまゆゆが、そこにいた。

 

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