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【プロ野球】

阿部1000打点 歴代単独33位の333号弾で決めた

2014年6月8日 紙面から

巨人−西武 5回裏2死、右越えソロを放つ巨人の阿部=東京ドームで(戸田泰雅撮影)

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◇西武3−1巨人

 西武が接戦を制した。1回に中村の適時二塁打で先制。3回に栗山、6回には中村のソロで加点した。岸は速球に切れがあり5イニング1失点で7連勝を飾った。その後は小刻みな継投で逃げ切った。巨人は打線が4安打とつながりを欠いた。

 節目の記録も勝利に結びつかなかった。阿部が5回2死、西武・岸から右翼席へ6号ソロ本塁打を放ち、史上42人目の通算1000打点を達成。しかし、巨人の得点はこの1点のみ。先に広島が敗れたことで生まれた首位浮上のチャンスを逃してしまった。

 「勝てなかったからね…」。試合後、阿部の表情は淡々としたもの。東京ドームで到達したことには「うれしい」と話していたが、ことさらに喜ぶそぶりはなし。原監督も「4安打では勝つのは難しいね」とため息だ。

 巨人の生え抜きでは川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、原辰徳に次ぐ1000打点。捕手では、野村克也(南海)、田淵幸一(西武)、古田敦也(ヤクルト)、谷繁元信(中日)に次いで5人目の偉業だ。しかも、決めた一発は松井秀喜(巨人)を超える歴代単独33位の333号。勝利で花を添えたかったはずだ。

 惜敗で願いは幻に。阿部は達成の安堵(あんど)感より勝利に導けなかった責任を感じていた。だからこそ、必要以上に喜びを語らない。その思いを十分理解している原監督。「さん然と輝く数字」と語ると、こんな言葉で励ました。

 「これを弾みにして。まだまだ、これからでしょう」。8日は現在6連敗中のロッテ・成瀬が相手。快打に「軽く振ったわりに飛んでいった」と手応えを感じる阿部は天敵にも痛撃を加え、チームを再び上昇気流に乗せる。(川越亮太)

 

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