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【本田圭佑と香川真司(中)】自転車で毎日15キロ通った香川、本田は自尊心捨て陸上選手の教えを乞うた…禁欲的すぎるほど“サッカー漬け”の中高時代、脇目もふらず
本田圭佑(27)=ACミラン=と香川真司(25)=マンチェスター・ユナイテッド。サッカー・ワールドカップ(W杯)で日本代表の核となる2人は今季、イタリア・セリエAと英プレミアリーグという世界最高峰の舞台で、思うように力を発揮できず屈辱を味わった。
だが、苦境を糧に変えようとする強靱な精神力は、2人に共通した強みだ。少年時代に味わった「非エリート」の悔しさと、それをはねのけるための並外れた努力。「はい上がるための術(すべ)」を自ら培ってきた。
中学入学時に仙台の「FCみやぎバルセロナ」にサッカー留学した香川と、高校入学時にガンバ大阪(G大阪)ユースに上がれず石川・星稜高に進んだ本田。2つの原石は“新天地”で頭角を現した。
平成16年3月、FCみやぎユースの練習試合を観戦したセレッソ大阪(C大阪)強化部課長の小菊昭雄(38)は、守備的な中盤のボランチながら、前線で得点にも絡む小柄な選手に目を奪われた。
「まさにチームの心臓だ」。当時スカウトだった小菊は、てっきり高校3年生だと勘違いしたが、「彼は4月に高校に上がるんですけど、楽しみな選手なんですよ」と関係者に聞き、さらに驚かされた。
「あの子が香川真司君か」。小菊は、関係者から聞いてはいたが、まだ全国区ではなかったその名を胸に刻み込んだ。
ひたすら前を向いた少年時代、香川はボールに触り続けた
「まさにサッカー小僧」「サッカー漬けの毎日」。高校時代の香川を知る恩師や友人らは、異口同音に語る。殻を破り、飛躍するためには何が必要なのか。少年はひたすら前を向いた。
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