勤務先の小学校トイレで女性教諭を盗撮したとして、群馬県警高崎署は8日、同県高崎市立大類小学校(児童数251人、教職員29人)の校長、会沢紳喜容疑者(56)=前橋市広瀬町3丁目=を建造物侵入と県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。

 同署によると、会沢容疑者は5日午前11時55分ごろ、大類小学校1階の女子トイレで、個室の仕切りの上からスマートフォンを差し出し、20代の女性教諭を盗撮した疑いがある。気づいた女性教諭が悲鳴をあげ、他の職員が駆けつけたという。6日昼に学校側が届け出て、同署が捜査していたところ、7日夜に会沢容疑者が出頭したという。

 高崎市教育委員会は8日に記者会見し、謝罪した。会沢容疑者は1981年採用で、大類小での校長職は3年目。出頭前、市教委の担当者に電話し、「本当のことを申し上げられず、申し訳ございませんでした。これから一人で出頭します」と話したという。飯野真幸教育長は「断じて許せない行為。女性職員や市民の方々に対し、おわび申し上げます。全力で信頼回復に努めます」と話した。

 事件当時は4時間目の授業中だった。女子トイレはふだん児童も利用していたという。