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中国景気、13年11月から減速 内閣府が独自分析
「李克強指数」、設備投資・消費の鈍化響く

2014/6/7 16:00
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 内閣府は7日、中国景気が昨年11月から減速しているとの分析を公表した。中国首相の名前を冠した「李克強指数」を独自につくって試算したところ、今年3月まで5カ月連続で低下していた。中国国内で設備投資が鈍っていたり、中国政府の政策で消費が抑えられたりしていることが理由という。

中国の李克強首相は小刻みに景気下支え策を繰り出しているが……
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中国の李克強首相は小刻みに景気下支え策を繰り出しているが……

 世界経済の現状と見通しを示した報告書「世界経済の潮流」で明らかにした。指数は電力消費量、鉄道輸送量、中長期新規貸出残高の3つの経済指標を合成してつくった。3指標は中国の李克強首相がかつて同国経済の分析に使い、国内総生産(GDP)などの指標より重視していたとされる。

 3月の指数は5.1となり、前月比で1.1ポイント低下した。昨年10月の10.6をピークに低下し続けている。4~5月の指数は試算していない。

 中国は鉄鋼やセメント、板ガラスなど過剰な生産能力を抱える産業で老朽設備の廃棄を進めており、製造業の設備投資の抑制につながっている。消費では、公務員の接待費の削減など「倹約令」が敷かれ、企業も忘年会や新年会を控えるなど影響が波及。2014年の春節期間の小売額は前年比で13.3%増と過去10年で最低の伸び率だった。

 正規の銀行融資以外の取引である「影の銀行(シャドーバンキング)」の問題について報告書は「金融の不安定性と成長率の低下が相乗的に拡大すると、経済の下押しの影響がより明確になる可能性もある」と指摘している。

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