秋葉原無差別殺傷:事件発生から丸6年

毎日新聞 2014年06月08日 12時12分(最終更新 06月08日 17時46分)

秋葉原無差別殺傷事件の現場に献花する湯浅洋さん=東京都千代田区で2014年6月8日午前6時52分、森田剛史撮影
秋葉原無差別殺傷事件の現場に献花する湯浅洋さん=東京都千代田区で2014年6月8日午前6時52分、森田剛史撮影
事件があった交差点で囲いの中で治療を受ける被害者=東京都千代田区外神田で2008年6月8日、本社ヘリから小出洋平撮影
事件があった交差点で囲いの中で治療を受ける被害者=東京都千代田区外神田で2008年6月8日、本社ヘリから小出洋平撮影

 東京・秋葉原の歩行者天国で7人が死亡、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件は8日で発生から丸6年を迎えた。事件現場となった交差点前の一角には花束や缶ジュースが供えられ、手を合わせる人の姿も見られた。

 事件で重傷を負った江東区のタクシー運転手、湯浅洋さん(60)も午前7時前に現場を訪れ、犠牲者の冥福を祈った。湯浅さんは「事件当日と同じ日曜で、6年が過ぎたと感じる。これからも事件の悲惨さを伝えていきたい」と語った。毎年、足を運んでいるという世田谷区のアルバイトの男性(39)は「先日も岩手県でAKB48のメンバーが襲われたばかり。同じようなことを起こさないため、決して風化させてはいけない。一人一人が少しだけ思い出すだけで違う」と話した。

 この事件では元派遣社員、加藤智大被告(31)が殺人などの罪で起訴され、1、2審とも死刑判決(上告中)を受けている。【山崎征克】

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