実際に起きた広島の暴力団抗争事件に題材をとった実録もの。1973(昭和48)年公開された第1作が大ヒットしシリーズ化された。
戦乱で焦土と化した広島・呉の街に、復員兵の広能昌三(菅原文太)が帰ってきた。敗戦で鬱屈(うっくつ)したエネルギーを暴力に向けていく広能ら、腕と度胸一本の若者らが、暴力団山守組を形作っていく。
第4部の「頂上作戦」では、山守組を破門され、みずから一家を構えるようになった広能と、元の親分である山守義雄(金子信雄)との抗争が最終局面を迎える。両者はそれぞれ、神戸で対立する大暴力団を後ろ盾に、代理戦争の様相を呈して広島で激突する。