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社会

横浜でマンション傾く 住民に転居要請、住友不動産が施工ミス

 住友不動産(東京都新宿区)は7日、2003年に販売した横浜市のマンションで、建物を支えるくいの長さが足りない施工ミスが見つかったと発表した。建物がわずかに傾いており、同社は「安全性が担保できない」として住民に仮住居への転居を呼び掛けている。

 住友不動産などによると、ミスがあったのは準大手ゼネコンの熊谷組が施工した横浜市西区のマンション。全5棟のうち数十戸が入る1棟で、くい数本の長さが不足し「支持層」と呼ばれる強固な地盤に達していなかった。

 この棟では、通路の手すりがずれるトラブルが多発。熊谷組は「東日本大震災が原因」としていたが、管理組合からの要請を受けた住友不動産が調査、ミスが判明した。

 建築基準法施行令は、一定以上の規模の建築物をくいで支える場合、先端は支持層に達しなければならないと定めている。

 住友不動産は「施工不良が原因だが、売り主として全責任を持って対応したい」とのコメントを出し、補修や建て替えといった対応策を検討している。熊谷組の広報担当者は「施工業者としての責任を痛感している」と話した。

【共同通信】