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下克上が続く牝馬限定のハンデキャップ競走!「第18回 マーメイドステークス」
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データ分析

下克上が続く牝馬限定のハンデキャップ競走!「第18回 マーメイドステークス」

ハンデキャップ競走となった2006年以降のマーメイドSで優勝を果たした馬のうち、前走までにJRAのオープンクラスで優勝経験があったのは2011年のフミノイマージンだけである。2006年の優勝馬ソリッドプラチナムと、2008年の優勝馬トーホウシャインは未勝利と500万下クラスでしか優勝経験がなく、昨年の優勝馬グルヴェイグも1600万下クラスからの格上挑戦で臨んだ馬だった。すでにJRAの重賞やオープン特別で好成績を収めている馬はもちろん、ハンデの軽さを活かせそうな伏兵馬にもしっかり注目しておくべきレースと言えるだろう。今回は過去10年の結果から、条件の変化も考慮したうえで好走馬に共通するポイントを探ってみたい。







前走も2000mのレースだった馬が好成績!

過去10年の連対馬20頭中12頭は、前走で「2000m」のレースに出走していた。また、該当馬は好走率の面でも前走が「1900m以下」、「2100m以上」だった馬を大きく上回っている。今年も「2000m」のレースを経て参戦する馬がいたらぜひ注目してみよう。〔表1〕
※2006年は京都競馬場で開催。
〔表1〕 前走の距離別成績(過去10年)

前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
1900m以下 4-4-6-66 5.0% 10.0% 17.5%
2000m 6-6-2-24 15.8% 31.6% 36.8%
2100m以上 0-0-2-6 0% 0% 25.0%

軽ハンデ馬が優勢!

負担重量がハンデキャップに変更された2006年以降の過去7年間における3着以内馬21頭中17頭は、負担重量が「53キロ以下」だった。一方、「54キロ以上」だった馬は3着内率10.0%と苦戦している。実績のある馬でも、ハンデが比較的重い馬は過信禁物と言えそうだ。〔表2〕
〔表2〕 負担重量別成績(過去7年)

負担重量 成績 勝率 連対率 3着内率
48キロ 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
49キロ 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
50キロ 0-1-1-8 0% 10.0% 20.0%
51キロ 0-1-1-9 0% 9.1% 18.2%
52キロ 0-2-1-6 0% 22.2% 33.3%
53キロ 4-1-3-13 19.0% 23.8% 38.1%
53キロ以下の計 6-5-6-40 10.5% 19.3% 29.8%
54キロ 0-1-0-10 0% 9.1% 9.1%
55キロ 1-0-0-12 7.7% 7.7% 7.7%
55.5キロ 0-0-0-1 0% 0% 0%
56キロ 0-1-0-11 0% 8.3% 8.3%
56.5キロ 0-0-1-0 0% 0% 100%
57キロ 0-0-0-2 0% 0% 0%
54キロ以上の計 1-2-1-36 2.5% 7.5% 10.0%

「5歳」や「6歳」の馬に注目!

阪神・芝2000mでハンデキャップ競走として行われた2007年以降の過去6年間における年齢別成績を見ると、3着以内馬の数が最も多いのは「5歳」馬で、好走率が最も高いのは「6歳」馬だった。一方、「3歳」馬と「7歳以上」の馬は3着以内に1頭も入っておらず、「4歳」馬で連対を果たしたのも昨年の優勝馬グルヴェイグだけである。年齢を比較する際は「5歳」や「6歳」の馬を重視すべきだろう。〔表3〕
〔表3〕 年齢別成績(過去6年)

年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-0-0-2 0% 0% 0%
4歳 1-0-3-21 4.0% 4.0% 16.0%
5歳 3-4-2-32 7.3% 17.1% 22.0%
6歳 2-2-1-7 16.7% 33.3% 41.7%
7歳以上 0-0-0-3 0% 0% 0%

外めの枠に入った馬は割り引き!?

阪神・芝2000mでハンデキャップ競走として行われた2007年以降の過去6年間における馬番別成績を調べてみると、3着以内馬18頭中15頭は馬番が「1〜9番」だった。一方、「10〜16番」の馬は優勝例がなく、3着内率10.3%と好走率も低調な水準にとどまっている。出走頭数が多くなるようなら、外めの枠に入った馬は評価を下げるべきかもしれない。〔表4〕
〔表4〕 馬番別成績(過去6年)

馬番 成績 勝率 連対率 3着内率
1〜9番 6-4-5-39 11.1% 18.5% 27.8%
10〜16番 0-2-1-26 0% 6.9% 10.3%

勝ち馬を探せ! FOR THE WIN WIN5

“前走の距離”、“負担重量”、“馬番”がポイント

阪神・芝2000mでハンデキャップ競走として行われた2007年以降の過去6年間における優勝馬6頭は、いずれも前走で「1800m」か「2000m」のレースに出走していた。また、この6頭のうち2011年のフミノイマージンを除く5頭は負担重量が「53キロ以下」で、馬番については6頭すべてが「9番」より内の馬番だった点も共通している。前項まででも同様の傾向を指摘してきたが、勝ち馬を探す際にも“前走の距離”や“負担重量”、“馬番”といった点が大きなヒントになりそうだ。〔表5〕

(伊吹雅也)
〔表5〕 優勝馬の、前走の距離とマーメイドSでの負担重量と馬番(過去6年)

年度 馬名 前走の距離 負担重量 馬番
07年 ディアチャンス 1800m 53キロ 7番
08年 トーホウシャイン 2000m 48キロ 8番
09年 コスモプラチナ 2000m 53キロ 1番
10年 ブライティアパルス 1800m 53キロ 9番
11年 フミノイマージン 2000m 55キロ 8番
12年 グルヴェイグ 2000m 53キロ 3番

ご注意:当コーナーの情報は、制作段階の情報に基づき制作されております。出走回避などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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