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秋につながる大激戦!「第30回 エプソムカップ」
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データ分析

秋につながる大激戦!「第30回 エプソムカップ」

過去10年間のエプソムCで、出走頭数がフルゲートの18頭に満たなかったのは2005年だけ。同年も17頭立てとなっており、夏競馬が本格的に始まる前にここで勝負、という陣営が多いことが窺える。その流れは継続していきそうで、今年もかなりの激戦となることが予想される一戦の傾向を、過去10年のデータをもとにしてチェックしてみることにしたい。







上位人気馬が中心

単勝人気別成績を見ると、下位人気馬からは2003年に単勝18番人気馬が3着、また2008年にも12番人気馬が3着、そして昨年も15番人気馬が3着に入っているが、「1番人気」馬の3着内率が90.0%に達し、「2〜3番人気」馬も半数以上が3着以内に入っていることから、基本的には上位人気馬が優勢だ。なお、「6番人気以下」で2着以内に入ったのは2006年のトップガンジョー(7番人気1着)と、2011年のエーブチェアマン(6番人気2着)の2頭だけとなっている。〔表1〕
〔表1〕 単勝人気別成績(過去10年)

単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4-2-3-1 40.0% 60.0% 90.0%
2番人気 1-3-1-5 10.0% 40.0% 50.0%
3番人気 1-4-1-4 10.0% 50.0% 60.0%
4〜5番人気 3-0-0-17 15.0% 15.0% 15.0%
6番人気以下 1-1-5-122 0.8% 1.6% 5.4%

若い世代が圧倒的

エプソムCの成績を年齢別に分類してみると、「4歳」馬をピークとして、加齢とともに率が下がっていく傾向となっており、若い世代が中心の重賞といえる。ちなみに「7歳以上」で3着に入った4頭は、いずれも単勝9番人気以下だった。また、昨年は創設以来初めて「3歳」馬(セイクレットレーヴ、4番人気)の出走があったが、4着とまずまずの結果を残していることも書き添えておきたい。〔表2〕
〔表2〕 年齢別成績(過去10年)

年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-0-0-1 0% 0% 0%
4歳 6-4-3-26 15.4% 25.6% 33.3%
5歳 3-5-1-45 5.6% 14.8% 16.7%
6歳 1-1-2-38 2.4% 4.8% 9.5%
7歳以上 0-0-4-39 0% 0% 9.3%

臨戦過程に特徴が

エプソムCでは、前走が「GI・JpnI」 だった馬の成績がいまひとつ。前走が「GII・JpnII」 だった馬は「京都競馬場または阪神競馬場」のレースなら好成績だが、それ以外の競馬場の「GII・JpnII」から臨んだ馬で連対を果たしたのは2003年の2着馬ローマンエンパイア(前走:京王杯スプリングC)が最後と、厳しい状況となっている。また、「GIII・JpnIII」 からの臨戦馬では「新潟大賞典」組が上々の成績を残している。〔表3〕
〔表3〕 前走のレース別成績(過去10年)

前走のレース 成績 勝率 連対率 3着内率
GI・JpnI 0-1-0-13 0% 7.1% 7.1%
京都・阪神のGII 3-2-0-6 27.3% 45.5% 45.5%
金鯱賞(中京開催) 0-0-0-6 0% 0% 0%
東京・中山のGII 0-1-0-25 0% 3.8% 3.8%
新潟大賞典 4-2-4-30 10.0% 15.0% 25.0%
その他のGIII 0-0-1-15 0% 0% 6.3%
オープン特別 2-1-4-40 4.3% 6.4% 14.9%
その他のレース 1-3-1-14 5.3% 21.1% 26.3%

京都競馬場で行われた2010年の「金鯱賞」は、「京都・阪神のGII」の項目で計算

連対時の負担重量にも注目

過去10年のエプソムCの出走馬について近走の成績を調べてみると、「4走前までに負担重量57キロ以上で、1600万下のレースを優勝、もしくはオープンクラスのレースで2着以内に入ったことのある」馬が毎年1頭以上連対していることがわかった。今年も近走の成績に注目してみるのも面白いだろう。〔表4〕
〔表4〕 4走前までに負担重量57キロ以上で、1600万下のレースを優勝、もしくはオープンクラスのレースで2着以内に入ったことのあるエプソムC連対馬一覧(過去10年)

年度 着順 馬名 該当レース
03年 1着 マイネルアムンゼン 前走 57キロ 府中S(1600万下) 1着
04年 1着 マイネルアムンゼン 前々走 57キロ オーストラリアT 2着
2着 ダンツジャッジ 3走前 57キロ アメリカジョッキークラブC 1着
05年 2着 グランリーオ 前走 57キロ フリーウェイS(1600万下) 1着
06年 2着 グラスボンバー 4走前 57キロ 福島記念 1着
07年 1着 エイシンデピュティ 前々走 57キロ 心斎橋S(1600万下) 1着
08年 2着 ヒカルオオゾラ 前走 57キロ 朱雀S(1600万下) 1着
09年 2着 ヒカルオオゾラ 前々走 58キロ 武庫川S(1600万下) 1着
10年 2着 シルポート 前走 57キロ メイS 2着
11年 1着 ダークシャドウ 前走 57キロ 産経大阪杯 2着
2着 エーブチェアマン 前走 57キロ きぼう賞(1600万下) 1着
12年 1着 トーセンレーヴ 前々走 57キロ 洛陽S 1着

該当レースが複数ある場合は、直近のレースを掲載

勝ち馬を探せ! FOR THE WIN WIN5

ゆったりしたローテーションが好相性

エプソムCでは、現在のところ4年連続で“2走前のレースが同年の2月以前だった”という馬が勝利している。一気にオープンクラスへと駆け上がってきた馬の好走が多くみられる重賞ではあるが、適度に休養を挟みながら臨んできた馬に注目しておくことも必要だろう。〔表5〕

(浅野靖典)
〔表5〕 優勝馬の2走前のレース(過去4年)

年度 馬名 2走前の日付とレース名
09年 シンゲン 2月7日 白富士S
10年 セイウンワンダー 前年12月27日 有馬記念
11年 ダークシャドウ 2月12日 調布特別(1000万下)
12年 トーセンレーヴ 2月19日 洛陽S

ご注意:当コーナーの情報は、制作段階の情報に基づき制作されております。出走回避などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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