今更ですが、PHP v5.4.28以降で必要になる(人もいる)PHP-FPMの設定です。
PHP v5.4.28での変更点
PHP v5.4.28 では、CVE-2014-0185 に対するパッチが当てられており、PHP-FPMで使用されるソケットファイルのデフォルトパーミッションが666から660に変更されています。ですので、運用環境によっては、WebサーバがPHP-FPMのソケットファイルにアクセスできなくなり、今まで問題なく動いていたWebサイトがエラーで見られなくなることになります。
必要になる設定
対応策は簡単で、PHP-FPMの設定ファイル内にある listen.owner
や listen.group
に、Webサーバからアクセスできるような所有者・所有グループを設定するだけです(この設定が、ソケットファイルの所有者・所有グループになります)。その後で PHP-FPMを再起動して下さい。
設定例
; ソケットファイルの所有者をセットします。Linuxの場合、read/writeの権限がセットされます。 listen.owner = nginx ; ソケットファイルの所有グループをセットします。Linuxの場合、read/writeの権限がセットされます。 listen.group = nginx
参考
- PHP: Configuration – Manual
関連リンク
- PHP :: Sec Bug #67060 :: sapi/fpm: possible privilege escalation due to insecure default configuration
- PHP :: Bug #67060 :: Patches
- PHP: PHP 5.4.28 Release Announcement
- PHP: PHP 5 ChangeLog
- NVD – Detail
[最終更新日時: 2014年6月7日]