【ＡＫＢ選抜総選挙】まさか！さしこ２位も「おいしい」来年返り咲き狙う

新たな選抜メンバー。頑張った結果に、みな笑顔

◆第６回ＡＫＢ４８選抜総選挙（７日・味の素スタジアム）

　ＡＫＢ４８の３７枚目のシングル（８月２７日発売）を歌う選抜メンバー１６人を決める第６回「ＡＫＢ４８選抜総選挙」の開票が７日、東京・味の素スタジアムで行われ、速報順位２位だった渡辺麻友（２０）が史上最多の１５万９８５４票を獲得し、悲願の１位に輝いた。史上初の連覇を狙った指原莉乃（２１）に速報発表で１万２０００票以上の大差をつけられながら、奇跡の大逆転。過去最多の２９６人が立候補した総選挙で、ついに悲願の頂点に立った。

　先月２１日に発表された速報で２位に１万２０００票以上の大差をつけ、ダントツだった指原がまさかの逆転負けだ。うっすらと涙を浮かべ、「正直、悔しいです」と言葉を振り絞った。

　不安が現実となってしまった。雨にぬれて気分が沈んだのか、開票前のコンサートで「選挙前にコンサートをやる風潮、何とかなんねえかな。どっか心に闇を抱えて歌うことになる」と珍しく弱音を吐いた。目に見えない連覇のプレッシャーが襲っていた。

　Ｖ２こそ逃したが、この１年の活躍は誰もが認めるところ。「歌もダンスも苦手だし、かわいくもない」と自身を客観視できるのが強みだ。アイドルでありながら、バラエティー番組で池に落とされたり、変顔を全力で披露して笑いを誘う。愛きょうのあるキャラクターに磨きをかけ、ＨＫＴ移籍のきっかけとなった男性スキャンダルさえも力に変えた。

　コメントの面白さはグループ随一。指原を知るテレビ関係者は語る。エレベーターを降りた瞬間、２〜３年ぶりに指原と顔を合わせた時のこと。「さっしー、久しぶり！」と声をかけると、間髪入れずに「白髪染めたでしょ？」と返された。久しぶりに会ったにもかかわらず、とっさに鋭いツッコミを入れてくる瞬発力に圧倒されたという。

　「挫折があった方がストーリー的においしいですよね」。スピーチの最後には、これまで何度も逆境をチャンスに変えてきた指原らしい強気のコメント。「来年も総選挙に出て、絶対に１位になります」と力強くリベンジを宣言した。