【ＡＫＢ選抜総選挙】川栄、会場来た！初選抜１６位「何があっても負けない」

◆第６回ＡＫＢ４８選抜総選挙（７日・味の素スタジアム）

　５月２５日に岩手県滝沢市の握手会で襲撃され、負傷した川栄李奈（１９）が１６位に躍進し、初めて選抜メンバー入りした。当初は欠場する予定だったが、サプライズで登場しファンを安心させた。同じく負傷した入山杏奈（１８）は２０位にランクイン。欠場したものの電話で感謝の言葉を届けた。初の選抜入りは川栄のほか、宮脇咲良（１６）が１１位、４月から交換留学生としてＡＫＢ兼任となった乃木坂４６・生駒里奈（１８）が１４位、柴田阿弥（２１）が１５位となり、第２、５回に続き史上最多タイの４人となった。

　事件から２週間。誰もが待ちわびた川栄の笑顔が、初の総選挙選抜入りという何よりの結果とともにステージに帰ってきた。当初は「療養のため欠席」とされていたが、サプライズで来場。私服にカッパ姿、目にいっぱい涙をためた川栄は約１０秒間、深々と頭を下げ「もう何も怖くないです！」と言い切った。

　１６人の選抜メンバーに滑り込んだ。会場の裏で次々と順位が読み上げられていくのを聞いていたが、いつまでたっても自分の名前は呼ばれず。マネジャーに「私、呼ばれてないですよね。圏外（８１位以下）ですか？」と聞いていた中での選抜入り決定。「ビックリしました、本当に」と目を丸くした。

　先月２１日に発表された速報では、昨年の２５位から順位を下げ、４５位と大きく出遅れた。「速報の順位が出てから、『この一年何をやってきたんだ…』と毎日クヨクヨしていたときに今回のこと（事件）が起こった」。事件後は、毎朝５時にならないと眠れない毎日が続いたが、そんな川栄の気持ちを支えてくれたのは、ファンの声援だったという。

　「ファンの方が『頑張ろう』と言ってくれて、すごく応援してくれました」。もちろん、事件は二度と経験はしたくないが「神様が『こんなところで立ち止まってはいられない』って活を入れてくれた。私のピンチを皆さんがチャンスに変えてくれた。何があっても、何にも負けない！」と宣言した。

　念願の選抜入りは果たしたが、今回の結果は悲惨な事件に遭った川栄を元気にしたいというファンの思いが票数に表れたものだとも思っている。「心配してくださったり、期待を込めての選抜かもしれない。来年こそは何事もなく（選抜に）入りたい」。現状に満足せず、川栄は走り続ける。