歓喜の涙雨！まゆゆ、さしこを大逆転し悲願の初戴冠！！

総選挙１位の証となる“女王のマント”を初めて身につけ、感激の笑顔をふりまく渡辺麻友＝東京・調布市　（撮影・宮崎瑞穂）（写真：サンケイスポーツ）

　第６回ＡＫＢ選抜総選挙開票（７日、東京・味の素スタジアム）８月２７日に発売されるＡＫＢ４８のシングル選抜メンバーを決める「第６回選抜総選挙」（総投票数２６８万９４２７票）の開票イベントが７日、東京・調布市の味の素スタジアムで行われ、渡辺麻友（２０）が１５万９８５４票の史上最多得票で悲願の１位に輝いた。連覇を狙ったＨＫＴ４８の指原莉乃（２１）に大差をつけられた速報２位から大逆転し、「今日まであきらめないでよかった」と感涙。雨が降りしきる中での総選挙。雨女で知られるまゆゆには、勝利を呼び込む恵みの雨となった。

　連覇濃厚といわれた指原が２位に決まると、まゆゆのつぶらな瞳に涙があふれた。夢にまで見た１位。壇上に立った渡辺は、声を震わせた。

　「今日まであきらめずにやってきてよかった。自分の信じた道を行き、応援してくださるファンの皆さんを信じてやってきて本当によかったです」

　雨女の彼女を祝福するように、土砂降りの雨が降り注いだ。

　多忙なスケジュールでも決して弱音を吐かず、プロ意識の高さに周囲も太鼓判を押すパーフェクトアイドル。速報は２万５２８３票の２位。３万７５８２票を獲得した指原とは約１万２０００票もの大差をつけられたが「まだ、あきらめたくないという気持ちが強くなりました」。持ち前の強い精神力が実を結んだ。

　２位に躍進した一昨年の総選挙、舞台裏で当時１位の大島優子（２５）から「次は君の番」と託された。１位を公言し続け、昨年は３位にランクダウン。「真面目に頑張って努力することだけがすべてではないと思い、一瞬、夢をあきらめかけたこともあった」と苦悩も明かしたが、「この１年は自分らしさや素の一面を出してきました」。肩の力は抜け、自然体な自分を出せるようになった。

　１位のイスに座ると瞳をうるうる。「今までの人生の中で、こんな素晴らしい景色は見たことない。あ〜苦しい、うれしい…」と愛くるしい表情を崩し、無邪気に喜んだ。これまでシングルで単独センターを２度経験しているが、実力で勝ち取った初めてのセンターだ。

　かつてはツインテールを揺らして踊っていた、かわいらしい妹系メンバー。先輩の背中を追いかけてきた日々を振り返り、「私の背中を見て、この先輩についていきたいと思ってもらえるようなそんな先輩になりたい。今まで正統派アイドルを守ってきたので、よりＡＫＢ４８全体もアイドルらしいグループにしたい。ＡＫＢの中で私の代表曲となる曲を書いていただけたら、幸せです」と力強く語った。

　指原が果たせなかった偉業にも意欲を見せ、「来年も１位を取りたいです！」。９日の大島卒業後、さらに真価が問われるＡＫＢ。グループきっての正統派まゆゆが次代を切り開く。