インターネットはからっぽの膣

 
Googleで「ロリ 二次元」とか検索しても、以前はあれほどずらずらと列挙されていたはずのエロ絵無断転載まとめアフィブログの記事とかが検索結果に出てこなくなったようだ。きょう現在、実際に検索してみると、上位にはLINE Qというヤフー知恵袋みたいなサイトの「質問」が出てくる(こんな画像ほかにもありませんか、みたいな)。そんなはずがないだろう。
 
普段あれほど「本を燃やす者はいずれ人を燃やす」とか威勢の良いことを言っているインターネット民は、例によってこの件にだんまりを決め込んでいる。自民党土屋正忠議員はあくまで「規制するべきだ」と自らの意見を発言したに過ぎない(劣悪な漫画を「表現の自由」という理由で野放しにしてよいのか~自民党・土屋正忠議員法務委員会質疑書き起こし)のに大騒ぎされているが、Googleから現在進行形で立ち昇っている焚書の狼煙にこいつらが突撃することは決してないのだ。左翼が「産経新聞の記事をmsnで配信しているマイクロソフト社に抗議の声を上げよう」とかバカなことを言っていたのだが(米 Microsoft に産経との提携につき問題提起しては? - Apes! Not Monkeys! はてな別館)、そんなことをする前にGoogleAmazonになんとか言ってみたらどうなのか。すべての人々が生まれながらに持つことを保証されるべき自由と権利が今まさに、この巨悪によってレイプされているのだ。
 
これらウェブサービスを使う者もまた同罪である。インターネットがひとつの巨大な強姦装置であるからして、それに接続するという行為そのものが断罪されるべきという結論に帰結するのは火を見るよりも明らかだ。インターネットはスーパーフリーである。お前らがからっぽの洞窟だと思って遊んでいるそこは性暴力被害者の膣だったということだ。

 

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