政府事例「現実性乏しい」と批判 元防衛官僚の柳沢協二氏シンポジウムであいさつする柳沢協二元内閣官房副長官補=7日午後、東京都千代田区 元防衛官僚で、内閣官房副長官補を務めた柳沢協二氏は7日、東京都内で開かれたシンポジウムで、集団的自衛権の行使容認問題をめぐり政府が示した事例に「現場的なリアリティーが乏しい。(政府の)戦略論が見えなくて議論になっていない」と批判した。 シンポは、柳沢氏が中心になって自衛隊の活動と憲法との関係を考える団体が同日発足したのに併せて開催された。 終了後、柳沢氏は取材に対し、政府が安全保障法制に関する与党協議で、自衛隊が他国軍の後方支援をする範囲をめぐって先に示した4条件を撤回したことに「めちゃくちゃだ。理屈も何もあったものではない」と厳しく指摘した。 【共同通信】
|