朝日新聞社行動規範

(1)朝日新聞社の使命

基本方針

「私たちは、新聞づくりの理念を定めた朝日新聞綱領にのっとり、高い倫理観をもち、言論・報道機関としての責務を全うすべく努力します。国民の知る権利に応えるため、いかなる権力にも左右されず、言論・表現の自由を貫き、新聞をはじめ多様なメディアを通じて公共的・文化的使命を果たします」

具体的指針

(ア)新聞、出版物、通信、放送など時代に応じた情報媒体を積極的に活用し、市民生活に必要とされる情報を正確かつ迅速に提供します。

(イ)あらゆる不正行為を追及し、暴力と闘い、より良い市民生活の実現を目指します。

(ウ)特定の団体、個人等を正当な理由なく一方的に利したり、害したりする報道はしません。取材・報道に当たっては人権に常に配慮します。

(エ)取材倫理の徹底を図ります。取材源を守り、取材を通じて得た情報は報道の目的以外には使用しません。また、第三者への漏洩や紛失がないよう厳重に取り扱います。

(オ)本社が持つ個人情報については、個人情報保護法および本社の保護方針を守って厳重に管理し、適正に取り扱います。目的外の使用および第三者への漏洩はしません。

(カ)株式等に関するインサイダー取引規制を守り、業務上知り得た内部情報を利用して利益を図ることはしません。また、その情報を外部に漏らしません。

(キ)著作権、商標権などの知的財産権を尊重し、自らの権利を保護するとともに、他者の権利を侵害しません。

(2)読者に対して

基本方針

「私たちは、新聞や出版物の製作・販売、広告の掲載、各種イベントの開催など、すべての業務において品質・サービスの向上に努めます。読者から選ばれ社会から支持されることを目指す本社のCS指針を踏まえ、お客様の満足を高めるよう努力します」

具体的指針

(ア)正確で読みやすく役に立つ情報を提供し、読者の声に謙虚に耳を傾け、要望や苦情には誠実かつ迅速に対応します。

(イ)ASA(朝日新聞販売所)などと協力して、読者の手元に日々、新聞を確実に届けます。

(ウ)本社の広告掲載基準を守り、正確かつ良質な広告の掲載に努めます。誇大・不当広告は掲載しません。

(エ)新聞の購読契約に当たっては、ASAなどと協力して、関連法規が順守されるように努めます。

(オ)読者やお客様への各種サービスの提供に当たっては、独占禁止法、景品表示法等の関連法規を順守します。

(3)取引先に対して

基本方針

「私たちは、取引先をパートナーと考え、相互理解と関係改善に努め、新聞販売や広告、資材、サービス、不動産などの取り引きを行うに当たっては、関係する法令を順守し、公正で透明なビジネスを行います」

具体的指針

(ア)優越的な関係にあることを利用して不当な取引行為をすることは厳につつしみます

(イ)資材やサービスの調達、不動産取引などに当たっては、品質・価格・納期を重視した透明な選択をし、公正さを疑われる振る舞いはしません。

(ウ)独占禁止法や不正競争防止法など関連法規にのっとり、健全な競争を通じて業界の発展を目指します。

(4)社会に対して

基本方針

「私たちは、地域や社会への貢献に努め、良き企業市民を目指します」

具体的指針

(ア)社会福祉、教育、芸術・文化的活動の支援や、スポーツ振興、各分野での優れた業績の顕彰に積極的に力を注ぎ、社会に貢献します。

(イ)関連法規を順守して企業情報を適切に開示します。

(ウ)地域との交流を深め、信頼され親しまれる存在となるよう努めます。

(5)環境に対して

基本方針

「私たちは、持続可能な社会を実現するために、自然との共生を図ります。関連法規をはじめ環境ISOなどの国際基準、朝日新聞環境憲章に基づいて、環境先進企業を目指します」

具体的指針

(ア)京都議定書の精神を尊重して、省エネルギー・地球温暖化対策に積極的に取り組み、環境に配慮した企業活動を心がけます。

(イ)紙を大量に使う企業であることを自覚し、紙資源保護のため、新聞古紙の回収を進め、古紙配合率の高い新聞用紙を使用します。

(ウ)不要物品は、再資源化に取り組み、廃棄に当たっては、関係法令に照らし適正な方法をとります。

(エ)環境行動計画書にそって環境改善に取り組み、さらなる高い目標を立てていきます。

(オ)従業員一人ひとりが日常行動においても環境保全に取り組みます。

(6)会社と従業員の関係

基本方針

「会社と従業員は、それぞれ果たすべき義務と責任を誠実に担い、相互の信頼関係を築き、労働関連法規などを順守して安全で働きやすい職場を目指します」

具体的指針

(ア)会社は従業員の人格を尊重し、差別のない職場環境をつくります。

(イ)会社は従業員の健康に配慮し、安全で働きやすい職場環境を整備します。

(ウ)従業員は就業規則その他の社内諸規則を順守し、会社の名誉・信用を損なう言動をしません。

(エ)従業員は職務上の地位や業務上知り得た情報を利用して、個人の利益を求める行為をしません。公私のけじめを守り、有形無形の会社資産を私的に流用しません。

(オ)従業員は業務上知り得た会社および第三者の情報を厳重に管理します。

(カ)セクシュアル・ハラスメントやパワー・ハラスメントを許さず、明るく風通しの良い働きやすい職場づくりに努めます。