2014年6月7日18時00分
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古くは戦国一の美女といわれた織田信長の妹・お市の方(?~1583)から、近年では華やかなファッションの「名古屋嬢」まで――。名古屋の女性は、時に日本中の注目を集めてきた。その一方で「名古屋・水戸・仙台は美人が少ない」「三大ブスの産地」といった俗説が存在する。
水戸や仙台の代わりに和歌山や千葉が入ることもあるが、名古屋は不動。美人は江戸に連れていかれたらしい▽名古屋の人は保守的で他地域との縁組が少なく、美人が生まれにくい――などと、もっともらしい根拠も語られる。
なぜこんな話になるのか。そもそもこの俗説は本当なのか。地元の方々の協力で、実態に迫った。
同じ日本の中で、地域による容姿の差が本当に存在するのだろうか。
そこで複数の顔を合成・平均化するスマートフォンアプリ「平均顔合成ツール Average Face」(200円)を使い、美人と名高い秋田の女性40人(JR秋田駅周辺で撮影)と、名古屋の女性40人(久屋大通公園周辺で撮影)の平均顔を作成。名古屋・栄周辺で100人(男性47人、女性53人)に「どっちが好きですか」と問いかけ、検証することにした。容姿に地域差が出るなら、できあがった二つの顔や人気度にも差が生じるのではないか。
完成した顔はご覧の通り。名古屋の平均顔の方が目鼻立ちがきりっとシャープな印象で、秋田の平均顔はふんわり優しい雰囲気になった。二つの顔の人気投票は、秋田が6割超の支持を集める結果だった。
ただ、これで「名古屋が敗北」とは言えない。というのも、アンケート協力者からは「同じ人ですか?」「背景だけ変えたの?」との声が多かったし、「50点を普通、それ以上を美人、それ以下を不美人という判断基準だと、この顔の魅力度は何点か」との問いに対し、名古屋も秋田も60点以上で「美人」評価だった。点差も3・11点とわずかだった。
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