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【サッカー】

森重 CB完全奪取だ きょうザンビア戦

2014年6月7日 紙面から

 【クリアウオーター(米フロリダ州)本紙取材団】ワールドカップ(W杯)ブラジル大会に出場する日本代表は6日午後7時半(日本時間7日午前8時半)から、米フロリダ州タンパでW杯前最後の強化試合となるザンビア戦に臨む。1次リーグ初戦のコートジボワール戦を想定した最終チェックの場で内容が問われる。5日は当地で軽めの最終調整を行い、センターバックで先発出場が確実のDF森重真人(27)=FC東京=は定位置獲得の最終試験に向け「チャレンジ精神を持ってやる」と意欲を燃やした。

 不動と思われてきたセンターバックに変化が起きた。しなやかで強く、激しい。高さでも負けない。個の守備力が高い森重が、予選を通じて主力だった今野からレギュラーを奪いつつある。ザンビア戦で5試合連続の先発出場となれば、4バックでただ1人だ。

 「まだ試されていると思う。とにかく自分のプレーをやり続けるしかない。勇気を持ってチャレンジすることを続けたい」。最終テストに懸けるギラギラとした熱い思いを、森重は静かに紡いだ。試合に出られればいい−などと思いは薄く、透けてはいない。

 起用の背景に、W杯に向けたザッケローニ監督の決断がある。

 1次リーグのコートジボワール、ギリシャ、コロンビアの共通点は、いずれも屈強なストライカーがいること。旗印である前線からの組織的な守備は、決して崩さない。一方で、守備網を破られた時の危機管理はアジアレベルより重要になる。ボール奪取なら今野の土俵だが、世界レベルの大型ストライカーを真っ向から封じる守備力、ヘディングではじき返す力なら、森重が一枚上だ。

 今季のFC東京では、その守備力が重要な“切り札”となっている。

 「身長(183センチ)は高くない。だが、彼にはジャンプ力があり、守備での爆発力がある。世界規格で考えても、フィジカルで競り負けることはない」。ザック監督と同じイタリア出身のフィッカデンティ監督は「欧州でもCBとして十分、通用する」と森重の能力に太鼓判を押していた。

 ザンビア戦は、仮想コートジボワールの意味合いも大きい。「アフリカの選手の特長、間合い、感覚はつかめると思う。肌で感じながら、本大会に向けていい材料になればいい」。森重の実力が存分に解き放たれれば、相手がFWドログバ(ガラタサライ)だろうと怖くはない。 (松岡祐司)

 

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