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たまに東京を訪れると

2014年06月07日(最終更新 2014年06月07日 01時52分)

 たまに東京を訪れると、6年後の五輪へまっしぐらな雰囲気に戸惑う。「東京はますます国際化しますよ。景気も良くなるね!」と笑顔のタクシー運転手に、「ですかねぇ」とだけ返した。

 その東京で90年前に起きた惨劇の「残響」に耳を傾け、今の現場を歩いた本「九月、東京の路上で」(加藤直樹さん著)が読まれている。関東大震災時の朝鮮人虐殺の実態を幅広い史料を基に解説する。デマを信じた民衆に、警察や軍までが加担。朝鮮人だけでなく中国人や日本人も犠牲になり、関東一円で多発した-。背景に、政府や新聞が朝鮮人蔑視を日常的に広め、民衆の差別意識を醸成していたことがあったという。

 各地でヘイトスピーチ(憎悪表現)が続き、留学生への生卵投げ付け事件もあった。当時と現在がどれほど違うのか。五輪の熱狂の再来に期待するのもいい。でも繰り返してはならない歴史の狂気も覚えておきたい。 (塚崎謙太郎)

=2014/06/07付 西日本新聞朝刊=

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