若田宇宙飛行士:船長退任 ISS「きぼう」で引き継ぎ式
毎日新聞 2014年05月13日 12時46分(最終更新 05月13日 17時55分)
【カラガンダ(カザフスタン)大場あい】国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在している若田光一宇宙飛行士(50)は13日、日本人で初めて就いた船長の任務を後任の米国人飛行士に引き継いだ。船長の任務は66日間に及んだ。14日、ロシアのソユーズ宇宙船で、カザフスタン中央部の草原に着陸する予定。
引き継ぎ式は、日本の実験棟「きぼう」で、乗員の6人全員が集まって行われた。若田さんは、ISS内だけでなく、地上の管制局との連携も順調だったことに触れ、「船長を務めることができたのは、信じられないほどの経験だった。仲間の素晴らしいパフォーマンスとチームワークに支えられた」と感謝を述べた。
後任の船長となった米航空宇宙局(NASA)のスティーブン・スワンソン飛行士は「コウイチのリーダーシップは素晴らしかった」とたたえ、握手して任務を引き継いだ。