山梨県警が無断でキャラクターをマスコットに転用し、著作権を侵害されたとして、甲府市の男性デザイナーが7日までに、使用中止と慰謝料100万円を県に求めて甲府地裁に提訴した。6日付。
県警のマスコットは、富士山をモチーフにした顔に、警察官の制服姿をした「ふじ君」。1990年ごろから職員の名刺やポスター、看板などに広く使われている。
提訴した忠本勝彦さん(73)によると、忠本さんは86年に山梨県で開催された「かいじ国体」で、マスコットキャラクターのデザインを担当。県民から公募したイラストを参考に、顔が富士山の形をしたキャラクター「ふじくん」を制作した。
忠本さんは「自分に著作権があるのに、ゴーストライターのような扱いを受けている」と主張。
県警は「『ふじ君』の原作者は公募でイラストが選ばれた甲府市の男性(59)で使用許可は得た」として、争う方針を明らかにしている。〔共同〕
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