【北京=大越匡洋】中国公安当局は7日、勾留中だった日本経済新聞社・中国重慶支局の中国人助手を釈放した。公安当局は5月13日に助手を重慶市内の自宅で拘束した後、同26日に家族に対して「騒動挑発」(言いがかりをつけて騒ぎを引き起こすという意味)の容疑で勾留したと文書で正式に通知していた。
公安当局は助手を連行する際に、5月初めに身柄を拘束した著名な人権派弁護士、浦志強氏をめぐる調査への協力を求めるためだと説明した。
日本経済新聞社はこれまで、中国の公安当局に対して事実関係の確認などを求めてきたが、回答はなかった。