[PR]

 今回の大雨は、蛇行した偏西風が低気圧の進行をブロックし、関東にとどまらせたことが原因だ。

 気象庁によると、東日本の上空には6日ごろから零下10度の寒気が流れ込んだ。その影響で本州の南岸付近に気流の渦が生じ、偏西風が大きく蛇行して本州の東側に壁をつくる形になった。このため関東の南海上にあった前線に伴う低気圧が通常のような東への移動を阻まれ、時速20キロ以下でゆっくり北上。長く関東付近にとどまった。

 前線と低気圧に向けて南東から暖かく湿った空気が吹き込み、北の寒気とぶつかって雨雲が発達したことも大雨の一因という。