花房吾早子
2014年6月6日03時00分
JR阪和線を和歌山方面に走ると、北信太駅(和泉市)の手前あたりで右手に、野菜の絵と「憲法九条を守り、いかそう」と書かれた看板が目に入る。描いたのは、和泉市在住の日本画家で、高野山真言宗の僧名を持つ藤原重夫さん(73)。「9条を守ろう」と言うことの大切さと、それだけでは人の心を動かせない難しさ、両面と向き合いながら、絵で9条の精神を伝えたいと思っている。
看板は昨夏に立てられた。笑顔ではいはいする赤ちゃんを、ダイコンやジャガイモなど地下茎の野菜が囲む。「9条は赤ちゃんの未来を守る根っこ」。そんな意図を込めた。
藤原さんは僧名を祐寛と言う。50歳のころ、経営していた撚糸(ねんし)工場の倒産を機に、趣味だった絵描きを本業にした。ある日、父親を亡くした友人のために、若い僧侶が献灯する姿を描いた絵を高野山金剛峯寺に奉納した。以来、高野山から仏画を依頼され、得度もした。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!