小保方氏反論「私の文章」コピペ指摘のハーバード大特許出願書類
スポーツ報知 6月7日(土)6時4分配信
STAP細胞の論文問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)が6日、理研のリーダー級研究者に応募した際に提出した研究計画書の英文で、別の書類と同じ表現が多数あったと指摘されたことについて「それ(別の書類)は私の文章です」と反論した。大阪市内で取材に応じた代理人の三木秀夫弁護士が明らかにしたもので、同弁護士も「彼女自身が書いたものをコピペ(コピー&ペースト)と言うのですか?」と疑問を投げかけた。
小保方氏が所属する理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)に設置された、自己点検検証委員会がまとめた報告書案で明らかになった画像などの転用問題。2012年当時、客員研究員だった小保方氏が提出した研究計画書の英文には、米ハーバード大が提出したSTAP細胞関連の特許出願書類と同一の文章が多数見つかったと指摘された。
だが、事実確認をした三木弁護士に対し、小保方氏は英文に関して、別の文章からの“コピペ”ではなく「私の文章です」と、自ら書いたものだと主張したという。三木弁護士によると、報告書案の断片的な内容は入ってきているといい「(小保方氏は)自分に何も聞かずに報告書をまとめていることに心を痛めている。怒っている? 当然です」と心情を代弁した。
報告書案では、小保方氏を採用する際、推薦状が1通も届いていない異例の状態だったと記載されていることにも「完全な事実誤認」と批判。論文共著者であるチャールズ・バカンティ米ハーバード大教授ら2通の推薦状があることを明かした。
一方、研究計画書で人の細胞として示していた画像が、マウスの細胞を使った博士論文の画像の転用とみられると指摘された点については「詳しくは確認していないが、事実ではないと聞いている」とした。
また、三木弁護士は、採用経緯への批判的な報道が相次いでいることに触れ、理研内部で検証委に事実と異なる情報を提供している人物がいる、と実名を挙げて糾弾。「民間企業ならパワハラ。理研にも『あまりにひどい』と抗議している」と話した。
最終更新:6月7日(土)6時4分
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