20代前半の頃はなんかまだ周囲にもセックスに対する憧れみたいなものがあり、
「いつかはきっと!」という思いが自分にもあったことは間違いない。
男子どもだけで話す体験談や単なる猥談にも初々しさや非日常感があった。
周囲はセックスがあまりにも当たり前になっているように感じる。
そのうち、「セックスは同じ相手だと飽きるよね」だの
「セックスはコミュニケーションとして大事」とかいう話が出てくる始末。
恥ずかしそうにもばつが悪そうにも楽しそうにもしないで、話す。淡々と話す。
たまたま俺が女の子と仲良く話してると、別の場所で「増田はもうあの子とやったの?」
と聞いてくる。なんだそれ。カジュアルか。面食らったわ。
セックスというのは、世界でそう何人もいない特別な相手とだけできると
思っていたのだけど、そういうことではないようだ。
自分は30年以上かけて、まだ一人も見つかってないというのに。
他の人にきっかけを聞いてみれば、「何となくいい雰囲気になって自然と…」だと。
うらやましい。実にうらやましい。大自然は俺に味方してくれないのか。
とはいえ、「とにかくやりたいだけだろう?」と問われても、答えは否。
もともと「相手がいなければわざわざすることはない」という考えだったけど、
最近は、どうやるのかわからないし、うまくやり通せる自信も当然無いままなので、
しなくてもいいと思えてきた。というかやりたくない。
全裸でウッホッホし合うって、冷静に考えれば相当ハードル高いことだ。
ありのままの姿なんてそう簡単には見せられないわな。
「性の乱れが…」とかしかめっ面で言うつもりはまったくなくて、
相手がいればやりたかったが、ついにその機会が無かったというだけ。
セックス無しを条件に結婚して、一緒に養子を育ててくれる女性がいないかなぁとも考えるが、
「夫婦の絆はセックス」「いつまでもセックスはしないが、セックスが無いと結ばれない」
なんだとさ。ふむー。