忌野清志郎「『よォーこそ』から始まった新時代」 #5

“青春の終わり”と“人生の始まり”を象徴する「ミュージシャンたちの27歳」に迫るコラム。今回取り上げるミュージシャンは忌野清志郎。"あの歌"を歌う前の「日本の有名なロックンロール!」という合言葉や、ド派手なメイク、エレクトリックなサウンドなど、現在知られる「新生RCサクセション」誕生のエピソードをお届けします。実は彼らの躍進の裏には、ひとりの女性の存在がありました。

1978年10月27日、東京・渋谷のライブハウス「屋根裏」で行われたRCサクセションのライブは、「よォーこそ」で始まった。

忌野清志郎は顔に薄っすらとメイクを施し、短い髪の毛をツンツンに立てていた。

冗談半分で化粧してステージに上がったら、スタッフなんかから大ひんしゅく買ってさ、「清志、ちょっとないんじゃない」って。

でもおれはおかまいなしでさ、ファン・サービスみたいなもんだよ。

どんどんエスカレートしてさ、髪まで逆立てて‥‥‥スプレーぶっかけてね。

その頃のRCサクセションは、ヒット曲もなければ仕事もないという日々が2年以上も続いていた。

もともとアコースティック・トリオだったバンドがエレクトリック志向を打ち出したのは、結成から10年が過ぎたこの年からである。

忌野清志郎は27歳になっていた。

その日、第二部のオープニング曲は、大胆なロックにアレンジされた「上を向いて歩こう」だった。

坂本九の世界的な大ヒットから10数年が過ぎた「上を向いて歩こう」を、忌野清志郎は「日本の有名なロックンロール!」と紹介して歌ったのだ。

※忌野清志郎さんがなぜこのように紹介したのか?仲井戸“CHABO”麗市さんにインタビューしてみました。そのときの記事はコチラです。

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gosan5553 今日はどういうわけか、書きためていたコラムが3本も公開になっています。“@TAPthePOP: 【cakesにて連載中】ミュージシャンたちの27歳──青春と人生のクロスロード 忌野清志郎「『よォーこそ』から始まった新時代」#5 https://t.co/L7viQhWviM 約11時間前 replyretweetfavorite

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