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【スポーツ】

<首都スポ>板倉 ケガ乗り越えた

2014年5月28日 紙面から

リフティングをする駒大サッカー部FWの板倉直紀=東京・世田谷の駒大玉川キャンパスで(市川和宏撮影)

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 かつての強豪が、ひのき舞台に戻ってきた。3年ぶりに関東大学サッカー1部リーグに復帰した駒大。初戦で0−6の大敗を喫したときには前途多難を思わせたものの、そこから順位を上げてきた。1年のときに1部で戦った、数少ない経験者たちが攻守の中心。FW板倉直紀(4年・千葉U−18)、DF平尾優頼(4年・市立船橋)、FW小牟田(こむた)洋佑(4年・前橋育英)の最上級生トリオがさらなる浮上をもくろむ。 (関孝伸)

 板倉には、サッカーをやめてしまおうと思った過去がある。2年前の7月に右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂した。きついリハビリをこなしてチームに合流したものの、すぐに同じ箇所を傷める悪夢に見舞われた。昨年3月のことだった。

 「(最初の負傷後)徐々に練習に復帰していこうという話を病院の先生にされました。でも僕としては早くやりたくて焦っていました。(復帰して)初めの時期はボール回しやシュート練習とかだけで、その後、実戦形式のメニューへと入っていったのですが、最初のゲームの日にまたケガをしてしまったんです」

 激痛を伴う手術を再度受けることを思うと、めいった。2度も重傷を負って、元の状態に戻るのかという不安にもさいなまれた。長いリハビリ期間をへたために、ボールを蹴らないことに慣れた感じの自分が、ふとそこにいた。もうプレーしなくてもいいかなという思いがよぎり、一般の就職活動を始めた。しかし、やはり自分にはサッカーしかないのだと気づいた。

 「もう一度やりたくて思い直しました。いろいろな経験ができたので、今はケガをして良かったと思っています」

 今年3月に実戦復帰を遂げ、サッカーの楽しさを再満喫している。どん底を見ただけに、もはや恐れるものは何もないだろう。FWからボランチまでこなすオールラウンダーはここまで3得点2アシスト。豊富な運動量を武器に八面六臂(ろっぴ)のパフォーマンスが演じられる“板倉劇場”を見逃してはならない。

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 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

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