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【スポーツ】

<首都スポ>青学大 大逆転また金星 慶大破り総理大臣杯切符

2014年6月5日 紙面から

延長前半3分、決勝ゴールのMF関谷祐(左から2人目)に駆け寄って喜ぶ青学大イレブン=静岡県裾野市の時之栖SC裾野グラウンドで(武藤健一撮影)

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◇関東大学サッカー アミノバイタル・カップ

 青学、劇的逆転劇でまた1部破り、全国切符! 大学サッカーの関東王者を決めるアミノバイタル・カップ3回戦(準々決勝)4試合が4日、静岡県裾野市の時之栖スポーツセンター(SC)裾野グラウンドで行われ、関東リーグ2部の青学大が、2回戦の明大に続き、同1部の慶大を延長の末2−1で破った。2部で唯一4強入りを果たし、2年ぶり11度目の総理大臣杯全日本トーナメント大会出場を決めた。青学大のほか、駒大、専大、国士舘大が4強入り。いずれも同杯出場は2年ぶりで、駒大が15度目、専大は2度目、国士舘大は21度目。

 後半35分に先制され、その1点が重くのしかかっていた。「ロスタイム4分」の表示が出てから3分以上が経過し、敗戦は避けられないものと思われた。選手たちの表情には疲労の色が濃かったが、それでも気持ちの上ではあきらめていなかった。そんな中、右からのクロスボールをMF関谷祐(4年・湘南ユース)がヘッドでねじ込んだ。

 起死回生の一発に歓喜し、何度もガッツポーズを繰り返したゲームキャプテンは貪欲さをさらにあらわにし、逆転劇を狙った。迎えた延長前半3分、ペナルティーエリアの右手前から右足を鋭く振り抜き、相手ゴールネットを再度揺らす。

 エースが決めた魂の連続弾。青学大が明大との2回戦に続いて1部勢を倒し、大逆転で全国大会行きのチケットをもぎ取った。

 試合後、関谷は「時間がなかったので、なりふりかまってなんかいられませんでした」と1点目の状況を振り返った。そして、イチかバチかの賭けに出た。165センチと小柄な司令塔は「練習でもほとんど入ったことがありません」というヘディングシュートを試み、これを決めたのだ。2点目に関しては「ゴールしか見えていませんでした。こっちの方は得意の形です」と言って笑った。

 慶大とは前回大会でも準々決勝で激突し、関谷の得点で先制したものの追いつかれ、結局PK負けした。「だから、今回は絶対に勝とうとみんなで話し合っていました。執念の勝利です」とヒーローは胸を張った。

 「アオガクの名前を全国にとどろかせたいと思います」。抜群の技術を誇る背番号「10」は2年ぶりの大舞台にも今回の快進撃を持ち込むことを誓った。 (関孝伸)

     ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

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